MINIクーパーSD

ビー・エム・ダブリュー(BMWジャパン)は11月27日、「218dアクティブツアラー」などディーゼルモデル21車種5万3318台について、排気ガス再循環装置(EGR)モジュールの不具合により火災のおそれがあるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。

対象となるのは、BMWでは『118d』、『2シリーズ』の「218dアクティブツアラー」、「218dグランツアラー」、『3シリーズ』の「320d」、「320dグランツーリスモ」、『5シリーズ』の「523d」、「523dツーリング」、『X1 xDrive 18d』、『X3 xDrive 20d』、『X5 xDrive 35d』、MINIではハッチバックの「クーパーD」、「クーパーSD」、「クーパーD 5ドア」、「クーパーSD 5ドア」、『クラブマン』の「クーパーDクラブマン」、「クーパーSDクラブマン」、『クロスオーバー』の「クーパーDクロスオーバー」、「クーパーDクロスオーバーA4」、「クーパーSDクロスオーバーA4」、『クーパーDペースマン』の21車種で、2013年12月17日〜2017年5月26日に製造された5万3318台。

ディーゼルエンジンのEGRモジュールについて、排ガス冷却装置の耐久性が不十分なため、冷却水が漏れるものがある。そのため、排ガスに含まれる煤が冷却水と混合してEGRモジュールの内部に堆積。高温になった堆積物がインテークマニホールドを溶損させ、エンジン出力が低下。最悪の場合、火災に至るおそれがあるという。

改善措置として、全車両、EGRモジュールの点検を行ない、不具合のあるものは対策品と交換する。不具合のない車両についても、使用者に対して注意喚起するとともに、対策品の準備ができた段階で再度連絡し、対策品に交換する。

不具合は4件発生、火災を含む事故は起きていない。ドイツ本国からの情報により届け出た。

なお今回のリコールは8月31日付ですでに届け出ているが、対象範囲の拡大が必要だったことが判明したため、対象範囲を拡大して再度届け出た。前回は5車種3万9716台を対象としたが、今回新たにBMW『1シリーズ』『2シリーズ』『X1』、さらにMINIも対象に追加した。

改善箇所