新型トヨタ・クラウン(クロスオーバー)《写真撮影 平原克彦》

トヨタ自動車が新型『クラウン』を発表した。自動車ニュースサイト『レスポンス』では、アンケート調査で読者に予想されるライバル車種を尋ねた。新型は4車形が発表されたので、それぞれについて予想してもらったところ、回答数上位に来たのはトヨタやレクサスが多い。

クロスオーバーは価格と概要が発表されているが、他の車形について価格やスペックは発表されておらず、ここまで報道されている範囲での予想となる。まず全体の調査結果は以下の通り。同じトヨタのクロスオーバーSUV『ハリアー』の存在感が大きい。

●クロスオーバー……トヨタ・ハリアー
●セダン……トヨタ・カムリ
●スポーツ(ハッチバック)……ポルシェ・マカン、トヨタ・ハリアー
●エステート(ステーションワゴン)……トヨタ・ハリアー

少し細く見ていこう。

●クロスオーバー……トヨタ・ハリアーが票を集めた。2位以下は票が散ったもののひとつの特徴が現れた。2位グループは輸入車となり、メルセデスベンツ『GLC』と『GLE』、BMW『X4』と『4シリーズ・グランクーペ』、さらにレクサス『NX』と『RX』というように、それぞれのラインナップで近い位置にある2車種がノミネートされている。新型クラウン・クロスオーバーはカバーする市場セグメントが広い印象。

●セダン……こちらも同じトヨタの『カムリ』が票を集めた。本来ならクラウンの1ランク下のセダンだったが? 2位はレクサス『ES』、3位はホンダ『アコード』だった。メルセデスベンツの『Cクラス』、『Eクラス』、レクサス『IS』も要注意だ。新型発表会で「クラウンのあり方に影響を与えた」と言われたレクサス『LS』は1票もなく、ひとつ下のクラスの『ES』、さらに下の『IS』がライバルとされた。クロスオーバーの価格から推測すると、LSは競合しなさそう。またミニバンもライバルになるとは予想されなかった。

●スポーツ(ハッチバック)……ポルシェ『マカン』が得票数1位、僅差でトヨタ・ハリアーが2位となった。以下レクサス『NX』、VW『アルテオン』と続く。「マカンをライバルにするのはポルシェに失礼。該当なし」いう声もあったが、現実的にはこのあたりが競合車となるだろう。

●エステート(ステーションワゴン)……トヨタ・ハリアーがここでも1位となり、ハリアーの多用途性能が顕在化するアンケート結果ともなった。2位はボルボ『V60』、3位はマツダの新型SUV、『CX-60』、以下は票が分かれた。票が分かれるのは、新型クラウンの守備範囲が広いからか、それとも印象が弱いからか? セダンからの乗り換えが多いとされるミニバンは、トヨタ『アルファード』がエステートの競合として1票あったのみ。

票は多くないものの興味深い回答が、クラウン新型同士、クロスオーバーとセダンで競合、クロスオーバーとエステートで競合という予想。またダウンサイジングの傾向か、カムリ(対セダン)のほか、トヨタ『カローラクロス』(対クロスオーバー)、『GRヤリス』(対スポーツ)という回答があった。

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