日産 セレナ 新型《写真提供 日産自動車》

日産自動車は11月28日、ミドルクラスミニバン『セレナ』を6年ぶりにフルモデルチェンジし、ガソリン車を今冬から、e-POWER車を来春発売すると発表した。

6代目となるセレナ新型は、初代から受け継がれる室内空間の広さや利便性はそのままに、移動時の快適性を追求。最先端技術の搭載や様々な機能の充実を図ることで、家族との大切な時間を楽しめるミニバンとして進化を遂げた。

価格(2WD)は276万8700円から479万8200円。ガソリン車4WDの価格、発売については後日発表する。

◆プロパイロット2.0をミニバン初搭載
セレナ新型は先進運転支援技術「プロパイロット」を全車標準装備。新設定の最上位グレード「e-POWERルキシオン」はミニバン世界初搭載となる「プロパイロット2.0」を標準装備する。プロパイロット2.0は、高速道路の複数車線をナビゲーションシステムと連動して設定したルートを走行し、一定条件の下、同一車線内でハンズオフが可能となる世界初の先進運転支援技術。長距離運転におけるドライバーの負担を軽減する。

また、前方障害物を回避する際、ドライバーのステアリング操作を支援する「衝突回避ステアリングアシスト」や、一度駐車した場所を駐車枠として記録できるメモリー機能付きの「プロパイロット パーキング」を日産として初搭載。プロパイロット パーキングでは記録した駐車位置に近づくと、ボタン一つでステアリング、アクセル、ブレーキ、シフトチェンジ、パーキングブレーキのすべてを自動で制御する。

さらにe-POWERルキシオンには、リモコン操作で車の出し入れが可能となる「プロパイロット リモート パーキング」を搭載。狭いスペースでの乗り降りや荷物の出し入れをスムーズに行うことができる。

◆静粛性を高めた第2世代「e-POWER」搭載
セレナ新型は、新開発の1.4リットル専用エンジンを組み合わせた第2世代「e-POWER」を搭載。エンジンの作動音を抑制するとともに、よりパワフルで気持ちの良い加速性能を実現した。さらに、車両状態や走行環境に加え、ナビと連携しながらエンジン作動タイミングを制御する世界初のエネルギーマネジメント技術を搭載。エンジンの作動頻度を低減し、高い静粛性に貢献する。また、車体の遮音性能を大幅に向上。後部座席の乗員とも会話のしやすい静かさを実現した。

この第2世代e-POWERと高剛性サスペンションを組み合わせることで車体の動きはなめらかに。新開発のシートが車体の揺れの伝達を抑え、クルマ酔いにつながる頭の急な揺れを抑制する。また、アクセルペダルだけで車速をコントロールできる「e-ペダル ステップ」の操作性も向上。さらに、高剛性ステアリングの採用により操縦安定性を高め、ミニバンが苦手とする横風を受け流す車体構造によりふらつきを抑えることで、高速でも安定した走りを実現している。

加えて、見晴らしがよく開放的な視界や、最適な位置に配置された後席専用モニターなど、視覚的にもクルマ酔いを低減。ミニバントップクラスとなる運転席の視界の広さで運転のしやすさを高めている。

◆上質さと先進性を兼ね備えた内外装
エクステリアは親しみやすさを感じながらも、より上質でモダンな要素を取り入れた。加えて、e-POWERルキシオンとハイウェイスターは、ダイナミックで力強い走りを想起させる印象的なデザインに仕上げている。また、すべてのランプをLED化し、先進性と美しさを徹底追及した。

インテリアは、先進的で上質な広々とした空間を意識しながらも、細やかなこだわりを詰め込んだ。運転席は視界を遮る凹凸を減らし、運転のしやすさを向上。また、シートは素材の高級感と、お菓子などの食べかすが隙間に入り込みにくく、飲み物などをこぼしてしまった時もふき取りやすいなどの機能性を両立させた家族思いの仕様となっている。シフトには日産初となるスイッチタイプの電制シフトを採用。スッキリとした見た目と分かりやすい操作性を実現した。

ボディカラーは2トーン4色、モノトーン10色の全14色をラインアップした。

◆3列目にもシートスライド機構を標準装備
セレナ新型は家族全員がゆったりくつろげるミニバントップクラスの室内空間を実現。さらに、運転席の足の通過スペースを先代モデルから120mm拡大し、運転席と助手席の間の移動をしやすくした。また、シートスライド機構を3列目にも標準装備。8人フル乗車でもゆったりとした座り心地を実現している。マルチセンターシートも進化させ、e-POWER車でも8人乗りを実現。家族で使用するシチュエーションに合わせて、7-8人乗りを自由自在にアレンジできる。

バックドア全体を開けずに荷物の出し入れができるデュアルバックドアも使い勝手を向上。開口時のサイズを見直すことで、より狭い駐車スペースでも使用できるようになった。また、ハンズフリーオートスライドドアは、センサー感度を向上させるなど、操作性にこだわった。

エアコンの操作には、直感的に使いやすい先進的なデザインのタッチパネル式オートエアコンを採用。運転席、助手席、後席で別々に温度設定ができる独立温度調節機能を採用している。また、全席にスマートフォンや財布などを置ける小物置き場を設置。そのほか、500mlの紙パックが入るカップホルダー、USBの設定、車内Wi-Fiや乗る前エアコンなどを備え、おでかけの車内も快適に過ごすことができる。さらにe-POWER車には、100V AC電源(1500W)をオプション装備。アウトドアにおける家電製品の稼働や、災害時等の非常用電源として使うことができる。

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