スズキ・ランディ(日産セレナがベース)《写真提供 スズキ》

自動車業界では、自社で開発・生産をしないでも車種のラインナップを増やすために同業他社から車両の供給を受けて、自社のブランドで販売するケースも少なくない。

そんななか、スズキが、日産自動車からミニバンのOEM(相手先ブランドによる生産)供給を受けるのを終了し、資本提携するトヨタ自動車からの調達に切り替えるという。東京が7月26日付けの朝刊で報じていたが、きょうの読売と日経も「日産車調達、スズキ終了、ミニバン、トヨタ製に」などの見出しで取り上げている。

記事によると、スズキは2007年1月から、日産のミニバン『セレナ』を調達し、『ランディ』のブランド名で国内販売しているが、8月のランディの新型車を発売するのにあわせ、トヨタのミニバン『ノア』に切り替えるという。

スズキとトヨタは、2019年に資本業務提携を結んで以降、インドなどの海外でOEMによる相互供給を増やしてきたが、スズキが国内でトヨタからのOEM供給を受けるのは初めてという。両社はトヨタの完全子会社のダイハツ工業を含めて、軽の商用車に使うEV(電気自動車)システムの共同開発にも乗り出すなど、提携関係を深めている。トヨタとスズキは、地縁や起業の生い立ち、創業家による長期政権など共通することも多く、類は友を呼ぶということなのか……。

2022年7月27日付

●スズキOEM調達先切り替え(読売・9面)

●秋葉原殺傷死刑を執行、7人殺害加藤智大死刑囚(朝日・1面)

●組織委元理事宅・電通を捜索、東京地検、五輪巡る受託収賄疑い(朝日・1面)

●半導体工場に929億円助成、経産省キオクシアなど建設(朝日・6面)

●鉄道運賃、変動制検討へ、国交省地元同意で値上げも(産経・3面)

●トヨタ、中古車サブスク開始(日経・17面)

●ホンダジェット、4保守拠点新設(日経・17面)

トヨタ・ノア《写真提供 トヨタ自動車》