改善箇所《画像提供 国土交通省》

ビー・エム・ダブリュー(BMWジャパン)は6月13日、『3シリーズ』など21車種について、エンジンのブローバイヒーターに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。対象となるのは2004年10月20日から2011年9月5日に製造された5万2527台。

エンジンのブローバイガス還元装置において、ブローバイガスヒーターのプラスチック製造が不適切なため正温度特性(PTC)ヒーターエレメントへの絶縁体に不規則性が生じ、時間の経過とともにショートする可能性があるが、ヒューズによって確実に保護されない。そのため、PTCヒーターエレメントが異常発熱して外装が溶け、エンジン警告灯が点灯し最悪の場合、火災に至るおそれがある。

改善措置として、全車両、ブローバイヒーターの点検を行い不具合が確認された場合は対策品と交換する。また、同時にエンジンワイヤーハーネスとブローバイヒーター間に7.5Aの保護ヒューズを追加し容量の最適化を行う。


不具合は4件発生、事故は起きていない。市場からの不具合報告によりリコールを届け出た。

なお、ブローバイガスヒーターの不具合については、2018年5月10日および2019年6月17日にリコールを届け出ているが、改善措置内容が不十分だったため、再度リコールを届け出た。

リコール対象車種
1シリーズ
130i
3シリーズ
323i、325i、325Xi、330i、330Xi、325iツーリング
5シリーズ
525i、530i、525iツーリング、530iツーリング、530Xiツーリング
6シリーズ
630i
X1
X1 xDrive 25i
X3
X3 2.5Si、X3 3.0Si
X5
X5 3.0Si
Z4
Z4 sDrive 23i、Z4 2.5i、Z4 3.0Si、Z4クーペ 3.0Si

対象車種《表提供 国土交通省》 対象車種《表提供 国土交通省》 対象車種《表提供 国土交通省》