BMWグループは3月10日、新型燃料電池車のBMW『iX5ハイドロジェン』(BMW iX5 Hydrogen)が、2022年内の少量生産に向けて、北極圏の近くでプロトタイプによる最終ウインターテストを開始した、と発表した。
BMWグループの第5世代のEVパワートレイン「eDrive」が搭載される。電気モーターは最大出力374hpを引き出す。374hpのパワーは、BMWの最も強力な直列6気筒ガソリンターボエンジンの出力に相当する。これにより、BMWブランドらしいドライビングダイナミクスを可能にしているという。モーターの上に配置されたバッテリーは、追い越しや加速時にブースト電力を供給する。
燃料電池システムは、水素と酸素の化学反応によって、最大170hpの電気エネルギーを生み出す。燃料電池の下にレイアウトされる電気コンバーターは、電圧レベルを電動パワートレイン、ブレーキエネルギー、燃料電池からのエネルギーによって供給されるバッテリーの両方の電圧レベルに適合させる。iX5ハイドロジェンには、700バールの水素タンク2個が搭載されており、CFRP製のこのタンクには、最大6kgの水素を積むことができる。水素の充填にかかる時間は3〜4分だ。
BMW X5 の燃料電池車、最終ウインターテスト…市販間近[詳細写真]
2022年03月14日(月) 18時45分
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