ボルボXC90《写真提供 ボルボ・カー・ジャパン》

ボルボ・カー・ジャパンは7月4日、ボルボ計348台の制動装置(ブレーキコントロールモジュール)について、プログラム不具合があるとしてリコール(回収・無償修理)を国土交通省へ届け出た。

対象となるのは2020年1月27日~25年6月9日に輸入された『XC90』、『S90』、『XC60』、『V60』、『EX40』、『EC40』、『XC40』の9型式7車種、合計348台。

ブレーキコントロールモジュール(BCM)のプログラムが不適切なため、Bモードまたはワンペダルドライブで長い下り坂を惰性走行した場合、ブレーキペダル操作時にブレーキ油圧を適切に調整できないことがある。そのまま使用を続けると、ブレーキペダルを踏んでもブレーキが効かなくなるおそれがある。

改善措置として、全車両のブレーキコントロールモジュールのプログラムを正規プログラムへ書き換える。書き換えは販売店で診断機を用いるか、遠隔配信(OTA)によるプログラム配信を行ない、ユーザーがインストールする方法が用意される。

不具合は国内で発生しておらず、事故も確認されていない。

ボルボXC60《写真提供 ボルボ・カー・ジャパン》 ボルボEX40《写真提供 ボルボ・カー・ジャパン》 改善箇所《画像提供 国交省》