ステランティスが日本で一斉値下げ。アルファロメオ トナーレ(写真)は50万円の値下げとなる《写真提供 ステランティスジャパン》

備蓄米を放出しても米価の高騰が収まらないなど、飲食料品を中心に右を向いても左を見ても「値上げ」のラッシュが止まらないが、そんな中で、きょうの日経が1面に「値下げ」のニュースをめずらしく取り上げている。

記事によると、欧州ステランティスの日本法人が、きょう(5月1日)から日本で自動車の販売価格を引き下げるという。日本で主要ブランドを一斉に値下げするのは初めてで、対象は米ジープ、仏プジョーなど6ブランド10車種以上で、値下げ幅の平均では25万円程度、車種によっては「最大50万円」も値下げするそうだ。

電気自動車(EV)の需要減速などにより、世界で販売不振に陥っているためで「主要市場の米国は関税政策で消費が冷え込む恐れがあり、成長余地の大きい日本事業をてこ入れする」という。

例えば、伊アルファロメオのプラグインハイブリッド車(PHV)『トナーレ』は762万円から712万円に値下げする。「人件費や資材高などでコストが上昇しており、自動車メーカーが値下げに踏み切るのは異例だ」(日経)とも伝えているが、ただ、これまでの円安局面では値上げ幅も大きく、日本市場でもブランド力の弱い輸入車は悪戦苦闘中で、ディスカウントという “逆張り”で巻き返しを狙うようだ。

2025年5月1日付

●米、車部品の関税軽減、国内組み立て条件、最大3.75%分、期限2年拠点移管促す (読売・1面)

●トヨタ、グーグル系初タッグ、自動運転中国勢に対抗 (読売・8面)

●日本車へ恩恵限定的、部品一部免税、現地生産率で左右 (毎日・6面)

●ICから誤進入か、東北道逆走、監視カメラに似た車、平面交差、車断バーなく(毎日・18面)

●京都の国道冠水、水道管が老朽化で破損か (産経・18面)

●警視庁「GW安全運転いつも以上に」死亡事故多発注意呼びかけ(東京・14面)

●ジープ、日本値下げ、ステランティス、プジョーも事業てこ入れ(日経・1面)

●廃EVの電池再生参入、あいおいニッセイ、新興と(日経・8面)

●日産、中国で新型EV 240万円から 機能向上で挽回狙う (日経・10面)

●いすゞ、EV「ピックアップ」生産 (日経・13面)

●VW、メルセデス、4割減益、1〜3月営業、ともに中国で苦戦(日経・15面)

●ボルボ、2700億円費用圧縮、人員削減など、EV不振重く(日経・15面)

●自動運転バス再開めど立たず、万博、待機場で接触事故(日経・36面)

アルファロメオ トナーレ《写真提供 ステランティスジャパン》 ジープ コマンダー《写真提供 ステランティスジャパン》 ジープ・ラングラー《写真提供 ステランティスジャパン》 プジョー E-208《photo by PEUGEOT》