トヨタ GRスープラ vs 日産 フェアレディZ《画像作成 編集部》

日本が誇る2大スポーツカー、トヨタ『GRスープラ』と日産『フェアレディZ』 。この2台は、長い歴史と情熱を背負っている。直列6気筒ターボ vs V型6気筒ツインターボ、そして共通するFRレイアウトとMT設定 。

今回比較するグレードは最上級の「GRスープラRZ」と「フェアレディZバージョンST」だ。この2台のMT仕様のスペックを比較する。

◆外寸比較
・GRスープラ
全長:4380mm
全幅:1865mm
全高:1295mm
ホイールベース:2470mm
最小旋回半径:5.2m

・フェアレディZ
全長:4380mm
全幅:1845mm
全高:1315mm
ホイールベース:2550mm
最小旋回半径:5.2m

両車は非常に似通ったサイズ感を持ちながら、それぞれ微妙に異なる特徴を持っている。この僅かな違いが、実際の乗り味やデザイン、そして個性にどのように反映されているかは非常に興味深い点だ。

◆エンジンスペック
・GRスープラ
原動機型式:B58B30B
種類:筒内直接燃料噴射直列6気筒
総排気量:2997cc
エンジン最高出力:285kW(387PS)/5800rpm
エンジン最大トルク:500Nm(51kgfm)/1800-5000rpm

・フェアレディZ
原動機型式:VR30DDTT
種類:DOHC筒内直接燃料噴射V型6気筒
総排気量:2997cc
エンジン最高出力:298kW(405PS)/6400rpm
エンジン最大トルク:475Nm(48.4kgfm)/1600-5600rpm

GRスープラは直列6気筒、フェアレディZはV型6気筒と異なるレイアウトを採用し、それぞれの特徴が出ている。最高出力はフェアレディZがわずかに上回り、最大トルクはGRスープラが若干優位だが、トルクのピーク回転域はフェアレディZの方が広く、両者とも低回転から力強い加速が期待できそうだ。

◆燃費
・GRスープラ
WLTCモード:11.0km/L
市街地モード:7.6km/L

・フェアレディZ
WLTCモード:9.5km/L
市街地モード:6.4km/L

両車ともに高性能スポーツカーであることを考慮すると、それなりの燃費性能を示している。GRスープラはWLTCモード、市街地モードともにフェアレディZをやや上回る数値を記録しているが、フェアレディZも決して悪くない燃費を実現しており、V型エンジンの特性を考えれば健闘していると言えるだろう。

◆価格
・GRスープラ
731万3000円

・フェアレディZ
665万7200円

GRスープラの方が価格は上だ。フェアレディZとの価格差は約65万円と、決して小さくはない。

GRスープラは、BMWとの共同開発による洗練された直列6気筒エンジンと、やや優れた燃費性能が特徴である一方、フェアレディZは、日産独自のV6ツインターボエンジンによる高出力と、より長いホイールベースを活かしたデザインが魅力。外装デザインも両者で異なり、GRスープラはよりモダンでエアロダイナミクスを意識したデザイン、フェアレディZは往年のZの伝統を受け継ぐクラシカルなデザイン。価格差は確かにあるが、それぞれが異なる魅力を持ち、好みや優先する性能によって選択が分かれる。どちらも高性能スポーツカーとしての本質を備えており、価格以上の価値を提供するだろう。

トヨタGRスープラRZ《写真提供 トヨタ自動車》 トヨタGRスープラRZ《写真提供 トヨタ自動車》 トヨタGRスープラRZ《写真提供 トヨタ自動車》 日産 フェアレディZ 新型《写真提供 日産自動車》 日産 フェアレディZ 新型《写真提供 日産自動車》 トヨタGRスープラRZ《写真提供 トヨタ自動車》 トヨタGRスープラRZ《写真提供 トヨタ自動車》 トヨタGRスープラRZ《写真提供 トヨタ自動車》 日産 フェアレディZ 新型《写真提供 日産自動車》 日産フェアレディZバージョンST《日産提供 トヨタ自動車》 日産フェアレディZバージョンST《日産提供 トヨタ自動車》 日産 フェアレディZ 新型《写真提供 日産自動車》 日産 フェアレディZ 新型《写真提供 日産自動車》