ホワイトハウスSKY DECK(ジャパンキャンピングカーショー2024)《写真撮影 二城利月》

2月2〜5日に開催された「ジャパンキャンピングカーショー2024」の「ホワイトハウス」ブースにて、スチール製のポップアップルーフ「SKY DECK(スカイデッキ)」が人々の注目を集めていた。

車の天井部分を跳ね上げてスペースを作るポップアップルーフは、ハイエースなどをベースとしたバンコンで就寝人数を増やしたり、軽キャンピングカーで車内のスペースを拡張するために装備されることが多い。車高を上げずにスペースが増やせるので、駐車場問題など普段使いを重視するキャンピングカーで人気だ。

ではなぜそんなポップアップルーフが注目を集めていたのかというと、この「SKY DECK(スカイデッキ)」にはいくつか特徴があるのだが、その最たるものが国産のミニバンやワンボックスに"後付け"することを前提に作られており、キャンピングカーではない普段乗っている愛車に取り付けることができる。今の車をそのままに、外観を損ねず、キャンプはもちろん防災にも役立つとして、多くの人の関心を集めていたのだ。

また、従来のポップアップルーフは油圧式や跳ね上げ式など手動で持ち上げるものがほとんどだが、「SKY DECK(スカイデッキ)」はスマホで電動操作が可能なため、女性や高齢の方でも問題なく使用できる。

展開スピードは安全も考慮されてかなりゆっくりだが、ルーフがじわじわ上がっていく様子はサイズもあって一目を引いていた。

素材は既存のFRPと違い、スチール製。重量がFRPの半分ほどに抑えられているので、車重もそれほど増えないというのもポイントだ。長さは約180cmで、中には大人二人が寝れる程度の広めのスペースとなっている。

スタッフに話を伺うと、30年以上ポップアップルーフを作っているパイオニアである「ホワイトハウス」は、防災意識が高まる昨今、車中泊や防災用の装備に注力し、「車中泊をより良く、誰でもできるよう」今回の「SKY DECK(スカイデッキ)」を開発したそうだ。

値段や発売日はまだ未定だが、まずはミニバンを中心に年内5モデルほどを目指したいという。いずれはサイズをSMLと複数展開し、軽自動車などにも対応させていきたいそうだ。

災害時にプライベートエリアとして注目が集まる車中泊。専用の車でなくとも、愛車が備えにもなる「SKY DECK(スカイデッキ)」は、新たな防災用"キャンピングカー"の形を示していた。

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