コンセプトカー『Max-Out』(マックスアウト)が展示されている。《写真撮影 関口敬文》

日産自動車は2月2日、コンセプトカー『Max-Out』(マックスアウト)の実車をプレス向けに初公開し、2月4日から3月1日までの期間、日産グローバル本社ギャラリーにて、日産が考える持続可能なモビリティと革新的なデザインの未来を体感できる『Nissan FUTURES』イベントを開催すると発表した。

『Nissan FUTURES』イベントでは、Max-Outの展示はもちろんのこと、『TALK 4 FUTURES』と題し、毎週土曜日の13:30より日産グローバル本社ギャラリーで『Sustainability(サステナビリティ)』、『Economy(エコノミー)』、『Innovation(イノベーション)』、『Culture(カルチャー)』の4つのテーマについて、有識者やZ世代の方々が本音で語り合うパネルディスカッションが行われる。またギャラリー内には、Max-Outシミュレーターや、e-4ORCEラジコン、e-POWERディスプレイ、EVプラットフォームARルーペといった体感できる展示コーナーも用意されている。

Max-Outシミュレーターは、Max-Outを擬似的に運転できる体験シミュレーターだ。画面にはMax-Outの運転席が表示され、どのような走りをするのかが体験できる。4輪の駆動力を細かく制御し、操舵性能を向上させるe-4ORCEや、ドライバーに見えないものを可視化する技術Invisible-to-Visible(I2V)を使った走りを体験でき、どんなドライバーでも運転がうまくなったような感覚を体験できる。

e-4ORCEラジコンのコーナーには、本格的なシミュレーターの運転席が用意されており、ドライブ体験ができる。ただし画面に映っているのは、併設されたラジコンコースに置かれたラジコンカーのオンボード映像。このラジコンはe-4ORCE技術が搭載されているため、e-4ORCEの走りをラジコンで体験できるという一風変わったコーナーになっている。体験時には、e-4ORCEアリとナシで八の字コースを走行する。当然ながらe-4ORCEによる制御があると、コーナーでオーバーステアになることなく、しっかりとコーナーをトレースでき走行が安定する。アリとナシでタイムアタックができるので、実際に試してみるとわかりやすい。

e-POWERディスプレイのコーナーでは、2023年春に発売予定とされている『日産セレナ e-POWER』が展示され、e-POWERの仕組みがわかるコーナーが併設されている。どのようにエンジンが使われているのか、このコーナーを見ればすぐに理解できる。ちなみに発売が待たれる日産セレナ e-POWERに搭載されるエンジンは完全新設計の、1.4リットル直列3気筒エンジンを搭載。従来の1.2リットル直列3気筒エンジンより出力がアップし、さらに振動対策などが施されているため車内の静粛性も向上しているとのこと。担当者の話によると、以前のモデルとは明らかに静粛性が違うので、ぜひ試乗車などで体感して欲しいとのことだった。

『ARIYA Virtual Display』のコーナーでは、専用のコントローラーを使って、ARIYAのテクノロジーが楽しめる。実車のARIYAの前に半透明スクリーンが設置され、カラーリングの変更や、スケルトンモデルのパズルゲームなどがプレイでき、お子様も楽しめるコンテンツだ。

EVプラットフォームARルーペのコーナーでは、ARIYAのカットモデルが設置され、液晶パネル付きの大きなルーペを使ってARIYAの構造をチェックできる。このルーペはAR技術が使われており、実際のカットモデルのエンジン部分や、ステアリング部分にルーペをかざすことで、液晶部分に解説動画が再生されるといった仕組み。ARIYAのカットモデルを見る機会はなかなかないので、それだけでも一見の価値ありだ。

このようにNissan FUTURESイベントでは、日産車に使われている最新技術を気軽に体験でき、現行車であるGT-Rやノートだけでなく、ヒストリックカーの展示などもあり、家族で訪れても楽しいイベントとなっている。

日産グローバル本社ギャラリー全体で、日産の最新技術が体験できる。《写真撮影 関口敬文》 Max-Outのドライビング体験コーナー。《写真撮影 関口敬文》 Max-Outを運転しているかのような体験ができる。《写真撮影 関口敬文》 プロパイロットやe-4ORCEだけでなく、見えないものを可視化するInvisible-to-Visible(I2V)といった技術も使われている。《写真撮影 関口敬文》 自動運転時には、ドライブしている様子を撮影してくれる。カメラがドライバー席の一番左端に設置されている。《写真撮影 関口敬文》 ドライブ中の写真は、体験終了後に表示されるQRコードからダウンロードできる。《写真撮影 関口敬文》 Max-Outの横から撮ったような写真がダウンロードできる。《写真撮影 関口敬文》 e-4ORCEが体験できるラジコンコーナー。《写真撮影 関口敬文》 本格的なドライビングシミュレーターが設置されているが、画面に表示されているのはラジコンのオンボード映像だ。《写真撮影 関口敬文》 ラジコン用に八の字コースが設置されている。《写真撮影 関口敬文》 ホイールが青い場合はe-4ORCE制御が働いていない。《写真撮影 関口敬文》 コーナーではe-4ORCE制御が働くためホイールが赤く光っている。《写真撮影 関口敬文》 e-4ORCEオンで周回した方が走行タイムも速くなる。《写真撮影 関口敬文》 2023年春に発売予定とされている『日産セレナ e-POWER』を展示。《写真撮影 関口敬文》 左の銀色の部分はエンジン。右の黒い部分はバッテリー。《写真撮影 関口敬文》 青いラインで電力が表わされている際はバッテリーで動作している。《写真撮影 関口敬文》 オレンジ色で表現されている場合は、エンジンを駆動し、バッテリーに電力を供給している。《写真撮影 関口敬文》 セレナのミニチュアモデルが走っている道も意味がある。赤い点々の場所は荒れた道を表現。このような道では積極的にエンジンを駆動させ充電を行う。《写真撮影 関口敬文》 荒れた道を抜け、下り坂に差し掛かると回生ブレーキによって電力を回収する。《写真撮影 関口敬文》 e-POWER用に新開発された1.4リットル直列3気筒エンジンを搭載。従来の1.2リットル直列3気筒エンジンより出力がアップ。《写真撮影 関口敬文》 ARIYAのテクノロジーが体験できる。《写真撮影 関口敬文》 半透明のモニターに情報が映し出される。《写真撮影 関口敬文》 コントローラーは棒状になっている。《写真撮影 関口敬文》 ボディカラーを好きな色に塗り替えるシミュレーション。《写真撮影 関口敬文》 ARIYAの内部構造が透けて見えているかのような、パズルコンテンツもあった。《写真撮影 関口敬文》 AR技術を活用し、ARIYAの内部構造を知ることができるコーナー。《写真撮影 関口敬文》 AR技術といっても難しいことはなにもなく、このルーペを知りたいところにかざすだけ。《写真撮影 関口敬文》 知りたい場所にかざして画面をタップすれば、解説ムービーが見られる。《写真撮影 関口敬文》 ハンズオフドライブの解説。《写真撮影 関口敬文》 モーターとブレーキを細かく制御することで、操舵感が変化するe-4ORCE。《写真撮影 関口敬文》 大胆にカットされたARIYAも見ものだ。《写真撮影 関口敬文》 普通では見られないARIYAの内部構造が見られるのも新しい体験。《写真撮影 関口敬文》