オーストラリアの連邦裁判所が、トヨタ自動車がオーストラリアで販売した一部の車両について、ディーゼル車向けの粒子状物質低減装置(DPF)に「欠陥」があったことを認定したという。現地メディアが報じたもので、きょうの日経のほか、共同配信の記事を毎日や産経、東京なども取り上げている。
連邦裁が一審で「欠陥」と認定した車両は、オーストラリアで2015年10月から20年4月の間に販売されたピックアップトラック『ハイラックス』のほか、スポーツ用多目的車(SUV)『フォーチュナー』や『プラド』のそれぞれディーゼルエンジン車で、排ガスに含まれる微粒子を取り除くフィルターに問題があり、原告団が排ガスから悪臭が生じて燃費悪化やエンジンの劣化をまねいたとして、トヨタの豪州現地法人を相手取り提訴していた。
判決では、計約26万台について、フィルターの欠陥によって車両の価値が下がったと認定。全車両の所有者が損害賠償を請求した場合、賠償額は20億豪ドル(約1800億円)を上回る可能性があるという。
日経によると、判決に不服がある場合は上訴が可能だそうだが、トヨタの豪現地法人は「顧客の不安を解消するため、あらゆる段階で顧客を重視し、技術的な観点に立った改善策を提案してきたと信じている」と述べたうえで、「さらなるコメントを出す前に、一審判決を慎重に検討する」とも伝えており、まずは判決を精査する考えを示している。
2022年4月8日付
●東芝株主圧力で転換、分割計画中断「非上場化」も高い壁(読売・8面)
●トヨタ車「欠陥」豪連邦裁が認定(読売・8面)
●Go To再開の「お墨付き」は、観光業、回復の一手を期待政府は慎重(朝日・11面)
●テスラが中国で12万台リコール(毎日・7面)
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トヨタのハイラックスなど「欠陥」認定、賠償額1800億円超も---豪連邦裁判所[新聞ウォッチ]
2022年04月08日(金) 08時56分
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