三菱自動車岡崎製作所《写真提供 三菱自動車》

気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

いわゆる「走り屋」と呼ばれるプロの自動車評論家らが選ぶ今年の「日本カー・オブ・ザ・イヤー」には、SUBARU(スバル)のステーションワゴン『レヴォーグ』に決まったそうだ。気になる投票数は437点を獲得、2位のホンダの小型車『フィット』320点、3位のトヨタ自動車の小型車『ヤリス』300点と比べるとレヴォーグが大差で選ばれたことになる。

また、部門賞では優れた内外装のデザインを表彰する「デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー」には、マツダの『MX-30』が選ばれたほか、新たに創設された優れた軽自動車を選出する「K CAR オブ・ザ・イヤー」には日産自動車の『ルークス』と三菱自動車『eKクロススペース』&『eKスペース』が選ばれたという。それぞれの受賞車は、必ずしも新車販売の上位に常に顔を連ねる売れ筋とは限らない車種というのが興味深い。

そんな中、三菱自動車が構造改革の一環として11月から募集した希望退職者に654人が応募したという。三菱自が発表したもので、きょうの各紙も取り上げている。

計画では550人を予定していたが、それを100人以上も上回ったそうだ。応募者は2021年1月31日付で退職するが、割増退職金など約72億円を特別損失として2021年3月期連結決算に計上するという。三菱自の場合は、45歳以上60歳未満(21年3月末時点)で、勤続年数1年以上の管理職や一般社員、60歳以上65歳未満の再雇用者が対象だったが、早期退職の募集はホンダでも計画を発表したばかりで、その応募状況がひとつの目安にもなりそうだ。

2020年12月8日付

●脱炭素投資1割控除へ、リチウム電池、半導体生産(読売・2面)

●今年の車「レヴォーグ」、渋滞の高速手放し運転(読売・10面)

●水素活用88社協議会、トヨタやメガ銀政府に提言(読売・11面)

●三菱自動車654人が早期退職へ (朝日・6面)

●社説、GoToの延長方針、なぜ立ち止まらないのか(毎日・5面)

●経団連ベア2%慎重、来年春闘で方針原案(産経・11面)

●GoToトラベル利用者、味覚異常など発症2倍(東京・3面)

●羽田・成田→都内ホテル、帰国者にリムジンバス運行(東京・3面)

●水素30年に主要燃料に、目標1000万トン、国内電力1割分、発電・製鉄・車脱炭素の柱(日経・1面)

●サポカー補助金も延長、政府、年齢制限撤廃は見送り(日経・5面)

●欧州、電動車販売2.1倍、1〜10月中国抜き最大市場に、各国政府、補助金手厚く(日経・13面)

日本カー・オブ・ザ・イヤーはスバル・レヴォーグに《写真提供 日本カー・オブ・ザ・イヤー》