ヤマハ発動機は22日に開幕した「東京モーターサイクルショー2024」で、80年代のレーサーを彷彿とさせる外観が話題の新モデル『XSR900GP』を展示。“FASTER SONS”をコンセプトにXSRシリーズの世界観をアピールした。
XSR900GPは、その名の通りネオレトロスタイルのネイキッド『XSR900』をベースとしたカウル仕様だが、ただ外観をカスタムしたモデルではないところがポイントだ。セパレートハンドル化はもちろん、ビス留めされた別体式のナックルガード、ネック部分から伸ばされた2本の丸棒ステー、そのステーとアッパーカウルを繋ぐためのベータピン、サイドカバーの脱着を容易にするDリング状のクイックファスナーなど、細かい部分まで80年代のレーサー(あるいはレプリカ)スタイルや機能を踏襲した。
エンジンや車体そのものはXSR900をベースとしているが、前後サスペンションを専用開発、剛性チューニングの変更、シートフレームなどをはじめ、5インチのフルカラーTFTディスプレイのほか、クルーズコントロールや電子デバイスの装備など、最新モデルとしての実用性も高めており、もはや完全新規モデルと言ってもよいほどのアップデートが施されている。見た目とは裏腹に、ツーリングバイクとしての快適性も高そうだ。
今回のショーでは往年の「FZ400R」と「RZV500R」のカラーを再現したワイズギアのカウルを装着したモデルも展示されており、ファンならずとも“あの頃”を知るバイクファンならニヤリとせずにはいられないだろう。
ヤマハ発動機販売の松岡大司社長は、「今を生きるライダーの皆さんがカッコよくスマートにバイクライフを満喫されている姿こそが、これから新たにバイクライフを始めるお客さまの憧れとなり、二輪業界の未来を輝かせると大いに期待しています」と語っている。ベテランライダーにこそ乗って欲しい一台だ。
発売時期は「2024年夏以降」とされており、詳細なスペック等も現時点では不明だが、2024年注目の一台となることは間違いない。
「FZ派」?「RZV派」? 往年のカラー&スタイルを再現した、ヤマハ『XSR900GP』…東京モーターサイクルショー2024
2024年03月23日(土) 11時45分
関連ニュース
- ヤマハ発動機、本社通勤に低速モビリティ活用へ、5台を実証実験で投入 (07月22日 17時37分)
- ヤマハ発動機、鋳造工程に「水素ガス」導入でカーボンニュートラル実現へ 2025年より実証実験 (07月10日 15時45分)
- 【ヤマハ XSR900GP 試乗】こんな“遊び”のある提案を、多くのライダーは待っていた…鈴木大五郎 (07月03日 12時00分)
- 「感動を疑似体験」ヤマハ発動機と楽器のヤマハ、体験型インスタレーション「e-plegona」がデザイン賞 (06月25日 14時30分)
- ヤマハ発動機とJAF、電動小型低速モビリティ認知拡大へ「スマートシティ推進EXPO」共同出展 (06月13日 16時00分)