工場で品質などの問題が発生した時、原因を突き詰めるために生産ラインをいったん停止して、「なぜなぜを5回繰り返す」というのが、世間に広く知れ渡っている「トヨタ生産方式」。
今回、トヨタ自動車の子会社である「トヨタ車体」でも、恐らく原因究明のために生産ラインを停止したり、再開したり、再び止めたりと「なぜなぜ」を繰り返しているものと推察される。
すでに、3日前の11月28日の小欄でも取り上げたように、トヨタ自動車の人気車種でもあるミニバンの『ノア』や『ヴォクシー』などを生産している子会社のトヨタ車体の富士松工場(愛知県)で、11月27、28の両日、一部の生産工程の稼働を止めていたことを報じた。
ところが、その生産ラインは当初の予定どおり、翌29日にいったん再開したものの、同じ日には再び停止せざるを得なくなったという。
きょうの日経などによると、12月1日午前も稼働せず、夕方以降の稼働については状況を見ながら「昼をめどに判断する」とも伝えている。さらに、稼働停止の継続は「確認作業が必要なため」としているが、「使用する部品が誤っていた可能性がある」とも伝えている。
これまでの一部のメディアには「ノアとヴォクシーは国土交通省に申請する型式認証の手続きで不備があった」とも報じられているが、現時点では度重なる稼働停止の理由は“ヤブの中”であり、品質・安全面も含めて不安が募る。
2023年12月1日付
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なぜなぜ? トヨタ ノア&ヴォクシー などの生産ライン、再開後に再び停止[新聞ウォッチ]
2023年12月01日(金) 08時47分
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