ヤマハ発動機は、注目の125ccシリーズのニューモデル『MT-125』の正式導入に合わせてプロeスポーツチーム「REJECT」とのコラボレーションを発表した。コンセプトモデルや特別映像の製作のほか、人気オンラインゲーム『FORTNITE(フォートナイト)』内でMT-125の世界観を表現したメタバース空間を展開する。
◆リアルとバーチャルの垣根を越えた3つのコラボ
今回のコラボレーションは、「限界を超えろ。REJECT YOUR LIMITS」をスローガンに掲げて活動するeスポーツ・アスリートチームのREJECTが、125ccながら本格的な走りと機能を備えるストリートスポーツバイクであるMT-125に共鳴。リアルとバーチャルの垣根を越えて、日常生活にスポーツのある、ワクワクするライフスタイルを表現したいという両社の思いが重なり、実現したとしている。
具体的には、(1)「MT-125」をベースに、「REJECT」プロデュースによるコンセプトモデル(非売品)の製作、(2)オンラインゲーム「FORTNITE」にて、「REJECT」による「MT-125」の世界観を表現したメタバース空間となる「島(ゲームマップ)」の制作、(3)コラボレーションの取り組みの様子や担当者の思いを描いた、「REJECT」による映像制作、をおこなう。
MT-125は「MTシリーズ」の末弟として登場する原付2種免許で乗れる125ccバイク。ヤマハは3月のモーターサイクルショーでこの125ccカテゴリーに新規車種を続々導入することを発表し、話題となっていた。その中の一台がMT-125だ。価格は49万5000円とマニュアルトランスミッションを搭載するスポーツバイクとしては比較的安価で、免許を取ったばかりのエントリー層やこれからバイクに触れる若い世代に向けてアピールする。そんな思いが込められたのが今回のコラボレーションだ。
◆大胆デザインのコンセプト、「FORTNITE」で若者をねらいうち
コラボのアイコンとなるのが、カラーリングコンセプトモデルだ。「REJECT YOUR LIMITS」をデザインのコンセプトに、REJECTデザイナーがプロデュース。「既成概念に捕らわれない大胆なグラフィックをアシンメトリーに配置し、ストリートにおいて一瞬で見る人の目を奪い、かつ乗る人のワクワク感も醸成します」と説明する。同時に、ワイズギア『YF-9 ZENITH』をベースとしたオリジナルのヘルメットも製作されている。
オンラインゲーム「FORTNITE」では、MT-125の世界観を表現したメタバース空間となる「島(ゲームマップ)」を制作した。「俺たちの街が遊び場」をコンセプトに、東京の夜景のような架空の都市を制作。「島コード(マップコード)」を入力することで誰でもプレイ可能となり、その中を走り回って遊ぶことができる。架空の都市の中には、バーチャルで再現されたMT-125の展示もされる。REJECT所属の人気ストリーマー「くらら」が、今回制作した架空の都市でプレイし、その様子をくらら公式YouTubeチャンネルで後日配信する予定。小学生世代を中心に人気のゲームだけに、将来のバイクファンを増やすねらいがありそうだ。
コラボ映像は、ヤマハとREJECTがそれぞれ大切にしている中でも特に重要である「"つくる"がヒトを突き動かす」をコンセプトに制作。両社の"つくる"に携わるヒトの"モノづくり"の現場やインタビューを交えながら、その心に宿す願いや想いをドキュメンタリータッチで描いた。この映像はYoutubeで公開されている。
リアルとバーチャルの垣根を超えたコラボレーションで、若者の心に“バイクの火”をつけることができるか。
ヤマハ『MT-125』で若者をねらいうち!eスポーツチームとのコラボでコンセプト車制作
2023年10月12日(木) 12時30分
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