ヤマハ R125 2023年モデル《photo by Yamaha Motor》

ヤマハ発動機は、軽二輪・原付二種クラスにロードスポーツモデルの新製品『YZF-R15 ABS』(155cc)と『YZF-R125 ABS』を追加し、10月16日に発売する。

近年各社がギアミッション付スポーツバイクを相次いで投入。国内の原付二種のギアミッション付スポーツバイクの出荷台数は2019年以降増加傾向にある。また20代を中心とするエントリーユーザー増えている。一方同社の海外モデル『YZF-R15 ABS』『YZF-R125 ABS』は、欧州、インド、アセアンを中心にロングセラーとして人気があり、国内でもスポーティな走りを求めるユーザーから導入を望む声が寄せられていた。

今回、こうしたニーズに呼応し、「Realize R Spirits」をコンセプトに日本仕様として開発した2モデルを日本市場に投入。YZF-Rシリーズのラインアップ充実とともにエントリー層がバイクライフを始めやすいカテゴリーの構築を図る。

YZF-RシリーズのDNAを受け継ぐYZF-R15 ABSとYZF-R125 ABSは、スーパースポーツのフラッグシップモデル『YZF-R1』で培った技術を織り込んだ走行性能と、次世代YZF-Rシリーズを標榜するデザインを採用し、機能とスタイリングの両立を図った。

カラーは両モデルともブルー、ダークグレー、ブラックの3色を設定。価格はYZF-R15 ABSが55万円、YZF-R125 ABSが51万7000円。

◆可変バルブ採用の新エンジン搭載
パワーユニットは、優れたパワーと最高速を照準に開発した155cc/124ccの水冷SOHC 4バルブFIの新エンジンを搭載。低速向けと中高速向けのカム(吸気側)が7400rpmで切り替わるVVA(可変バルブ)により、回転数全域で扱いやすいトルク性能を引き出す。最高出力/最大トルクはYZF-R15 ABSが19ps/14Nm、YZF-R125 ABSが15ps/12Nm。

また、エンジンパワーを効率的に路面へのトラクションへ変換し、雨天時やマンホールといったスリップしやすい路面でも安定感をもたらすトラクションコントロールシステム(ON・OFF切替可能)を採用。クラッチには過度なエンジンブレーキを抑えるアシスト&スリッパ―クラッチを備え、快適な走行性をサポートする。さらに機敏で滑らかなシフトアップ操作を支援するクイックシフターをアクセサリー設定している。

ラジエターは、水温に応じて冷却水の循環経路を切り変えるバイパス式サーモスタット方式とし、暖機時間が短く燃費性能に貢献する。

◆スポーティな走行性を支える剛性バランスに優れた軽量スリムな車体
軽さと強度剛性のバランスを図ったデルタボックス型フレームを採用。左右ピボットの軸間を209mmとワイドにし強化部材を織り込むことで、優れた走行性を支えている。シートレールにはエンジンとの最適化を図ったリインフォースメントを取り入れ、強度と剛性のバランスから快適な乗車感覚を実現した。

また、CdA値0.293を達成し優れた高速安定性を実現するフロントカウルやMotoGPマシン『YZR-M1』スタイルのバブルスクリーンに、強度剛性バランスに長けたインナーチューブ径37mmの倒立式フロントサスペンションを採用。リアアームには軽量なアルミ製を採用し、マスバランスの集中とサスペンション性能を最大限に引き出す。リアホイールには140mm幅のワイドな17インチタイヤを備え、グリップ性と耐摩耗性を両立させた。

さらに伏せ気味なポジションのセパレートハンドルなどとの組み合わせにより、軽快でスポーティなハンドリングを実現している。

◆先進のマルチファンクションLCDメーター
メーターはマルチファンクションLCDメーターを採用した。バーグラフ式タコメーターなどの各種情報の表示パターンやレイアウトは、YZF-R1のメーターのイメージに合わせて、スーパースポーツらしさを演出。表示画面は、市街地走行に必要な情報を優先的に表示する「Street Mode」と、トラック走行で求められる情報に絞り込んだ「Track Mode」から選択でき、ハンドル右側の手元「Trip/Info」ボタンで切り替えできる。

ヘッドランプにはバイ・ファンクションタイプを採用する。ひとつのLEDでハイ・ローを切り替えられる技術により、コンパクトで特徴的なデザインを実現。明瞭な明るさと、広くムラの少ない照射範囲を両立し、夜間走行の負担を軽減する。

◆YZF-RシリーズのDNAを受け継ぐスタイリング
スタイリングは、ホリゾンタルラインを基軸とするシルエット、空力性能に優れたエアマネージメントカウル、M字ダクトや2眼ポジションランプなど、一目でYZF-Rシリーズであることを認識できるデザインを継承。また肉抜き加工したトップブリッジは、YZR-M1イメージを再現している。

ヤマハ YZF-R125(写真は海外仕様)《photo by Yamaha Motor》 東京モーターサイクルショー2023に出品され話題となったYZF-R125《写真撮影 雪岡直樹》 ヤマハ YZF-R125(ブルー)《写真提供:ヤマハ発動機》 ヤマハ YZF-R125(ブルー)《写真提供:ヤマハ発動機》 ヤマハ YZF-R15(ブルー)《写真提供:ヤマハ発動機》 ヤマハ YZF-R125(ダークグレー)《写真提供:ヤマハ発動機》 ヤマハ YZF-R15(ブラック)《写真提供:ヤマハ発動機》 ヤマハ YZF-R15(ブラック)《写真提供:ヤマハ発動機》 ヤマハ YZF-R15(ブラック)《写真提供:ヤマハ発動機》 ヤマハ YZF-R15(ブラック)《写真提供:ヤマハ発動機》 ヤマハ YZF-R15(ブルー)《写真提供:ヤマハ発動機》 ヤマハ YZF-R15(ブルー)《写真提供:ヤマハ発動機》 ヤマハ YZF-R15(ブルー)《写真提供:ヤマハ発動機》 ヤマハ YZF-R15(ダークグレー)《写真提供:ヤマハ発動機》 ヤマハ YZF-R15(ダークグレー)《写真提供:ヤマハ発動機》 ヤマハ YZF-R15(ダークグレー)《写真提供:ヤマハ発動機》 ヤマハ YZF-R15(ダークグレー)《写真提供:ヤマハ発動機》 ヤマハ YZF-R125(ブラック)《写真提供:ヤマハ発動機》 ヤマハ YZF-R125(ブラック)《写真提供:ヤマハ発動機》 ヤマハ YZF-R125(ブラック)《写真提供:ヤマハ発動機》 ヤマハ YZF-R125(ブラック)《写真提供:ヤマハ発動機》 ヤマハ YZF-R125(ブルー)《写真提供:ヤマハ発動機》 ヤマハ YZF-R125(ブルー)《写真提供:ヤマハ発動機》 ヤマハ YZF-R125(ダークグレー)《写真提供:ヤマハ発動機》 ヤマハ YZF-R125(ダークグレー)《写真提供:ヤマハ発動機》 ヤマハ YZF-R125(ダークグレー)《写真提供:ヤマハ発動機》 ヤマハ YZF-R125(写真は海外仕様)《photo by Yamaha Motor》 ヤマハ YZF-R125(写真は海外仕様)《photo by Yamaha Motor》 ヤマハ YZF-R125(写真は海外仕様)《photo by Yamaha Motor》 ヤマハ R125 2023年モデル《photo by Yamaha Motor》 ヤマハ R125 2023年モデル《photo by Yamaha Motor》