マツダ3 ファストバック 4ローターツインターボ RWD 【BULLET】《写真撮影 後藤竜甫》

トーヨータイヤが同社アンバサダーを務めるマッド・マイク(マイク・ウィデット)選手と共に挑戦するのが「2023 パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」だ。マシンはTCPマジックによってビルドされた、1,400馬力のロータリーエンジンを搭載したFR駆動の『マツダ3』。エキシビションクラスへと参戦する。

そしてトーヨータイヤは、レーシングタイヤ「PROXES Slick」を装着してマイクの走りを足元から支えている。6月20日の車検日からはじまったレースウィークは、24日に予選のセッションまで終了。そこでここまでのマイクの初めパイクスピーク挑戦を振り返る。

◆初パイクスでマシンは絶好調!セッティングを詰めるテストに
パイクスピークのレースウィークは、合計19.99キロの道のりを3つのセクションにわけたロア・ミドル・アッパーの練習走行からはじまる。1日ごとに高さを変えて、マシンや人間も環境に慣れるのが狙いだ。

加えてロアの走行についてはタイムアタック形式の予選を兼ねて実施され、決勝レースの1回のみがロアからアッパーまで通して走行ができる唯一のセッションだ。

マイクの走行については、ミドル、アッパー、ロアの順番でセッションが進んで行った。初日(21日)のミドルでは6月上旬のテスト以来の走行ということでまずは慎重にスタート。

コース確認とマシンの問題もないということが確認できたところで、時にはマシンをスライドさせながら限界を確かめるべく走行を重ねていった。

22日のテストでは、初めてのアッパーセクションを走行。最も空気の薄くなるエリアで、エンジンパワーのダウンやコースの状況を把握することをメインに走り込んでいく。

懸念されたパワーダウンも当初の予定より影響は少なく、決勝を見据えてのデータ取りが完了した。予定外だったのはアッパーセクションのパンピーな路面コンディションだ。

ギリギリまで車高を下げているのも影響し、プロペラシャフトとメンバーがあたるほどの厳しい環境に。主に足回りのセッティングを見直すことで予選に向けて整えられた。

◆予選日がまさかの延期!翌日は絶好のコンディションでクラス5位を獲得
迎えた23日のロアセクションの予選。事前に雨天が予想されていたが、走行時間に合わせたかのように大雨が降り始めて、あっという間にフルウェットのコンディションに。それだけではなく辺りには濃い霧が立ち込めており、安全確保の観点から翌日へと予選が延期された。

迎えた24日は昨日の荒天が嘘に思えるほど、澄み切った青空のもとで予選が開始された。マイクもセッション開始早々にコースインし、計3本のタイムアタックを実施。ここまでエンジン保護を兼ねて低めに設定していたブースト圧もいよいよハイブースト(1.1kg/m2)で走行し、マシンの調子も完璧であることが確認できた。

最終結果はエキシビションクラス5位、総合26位で予選が終了。25日の決勝は32番目の走行順が予定されている。マイクのパイクスピーク挑戦は果たしてどうなるのか、その走りに注目してみよう。

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