BMW コンセプト・ツーリング・クーペ《photo by BMW》

BMWグループは5月19〜21日、イタリアで開催された「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラデステ」において、1台限りのシューティングブレーク(2ドアクーペ)、BMW『コンセプト・ツーリング・クーペ』(BMW Concept Touring Coupe)を初公開した。

◆彫刻のようなリアエンドが特徴
オープンスポーツカーの『Z4』のクーペを思わせるコンセプト・ツーリング・クーペのハイライトは、その彫刻のようなリアエンドだ。ルーフの流れるような輪郭から生み出され、リアのサイドパネルとシームレスに融合させたデザインが、アスレチックなショルダー部分を強調している。また、フラットなリアウィンドウと張りを持たせたボディの表面は、コンセプト・ツーリング・クーペのスタンスを強化するものだ。

サイドビューは、シューティングブレークと明確に認識できるようにした。長いボンネット、流線型のルーフ輪郭、力強いリアセクションが特徴的な2ボックスデザインを形成している。BMWが1961年から採用しているリアウィンドウからCピラーにかけての斜めに跳ね上げるライン「ホフマイスター・キンク」や、フレアしたリアホイールアーチが、スポーティかつエレガンスを演出している。

フロントには、シルバーブロンズのアクセントと、縦方向のバーを備えた特別デザインのBMWキドニーグリルを採用した。フロントが20インチ、リアが21インチの専用アルミホイールは、20スポークデザインとした。「スパークリング・ラリオ」と呼ばれるボディカラーは、コンセプト・ツーリング・クーペのために特別に作られた色だ。ブルーガラスのフレークが埋め込まれたグレーブラウンの色調によって、独特の奥行きを感じさせることを狙ったという。

◆内装は「ポルトローナ・フラウ」のバイカラーレザー仕上げ
インテリアは、イタリア「ポルトローナ・フラウ」のバイカラーレザー仕上げ。上側には運転の集中力を高めるダークブラウン、下側には快適さと暖かさをもたらすライトサドルブラウンで仕上げている。

シートとスライドバーの編み込みレザーストラップも特長になる。これは、伝統的なクラフトマンシップとモダンなデザインを高いレベルで融合させ、インテリアの職人技を際立たるのが狙いだ。

イタリア・モデナの老舗レザーワークショップ、「スケドーニ」が特別にデザインしたラゲッジセットも、高品質なクラフトマンシップと細部へのこだわりを表現したものだ。カスタムメイドのセットは、大小2つのウィークエンダーバッグとガーメントバッグで構成され、いずれもコンセプト・ツーリング・クーペとコーディネートされている。

◆BMWならではの直列6気筒エンジンを搭載
コンセプト・ツーリング・クーペのパワートレインには、ブランドの特長の直列6気筒エンジンを搭載する。その洗練された性能は、ピュアな「Sheer Driving Pleasure」を実現しているという。

直6エンジンの詳細は公表されていないが、Z4の「M40i」グレードの場合、直噴3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジンには、「Mパフォーマンス」の手によって、高回転化やさらなるスムーズさを求めて、チューニングが施された。最大出力は340hp/5000〜6500rpm、最大トルクは51 kgm/1600〜4500rpmを獲得する。0〜100km/h加速は、4.5秒の性能を可能にしている。

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