BMW iX1 xDrive30 xLine。《写真撮影 関口敬文》

ビー・エム・ダブリューは2月17日、プレミアム・スモール・コンパクト・セグメントにおける唯一のSAV(スポーツアクティビティビークル)、BMW『X1(エックスワン)』の新型について、全国のBMW正規ディーラーにおいて販売を開始した。価格は556万円(消費税込)。

さらに、プレミアム・スモール・コンパクト・セグメント発の電気自動車、BMW「iX1(アイエックスワン)」をラインアップする。価格は668万円(消費税込)。納車は本年2月下旬からの予定だ。

誕生から第三世代となる新型。シンプルでありながらも、力強く、モダンなデザインが施された内外装。BMWで長年親しまれてきたiDriveコントローラーを廃止し、メーターパネルとコントロール・ディスプレイを一体化させた『BMW カーブド・ディスプレイ』が採用された。またシフトレバーを廃止し、センターアームレストにエンジンスタート、ハザード、パーキングブレーキ、シフトスイッチなど操作系ボタンを納めているのが特徴。

2.0L直列4気筒BMW ツインパワー・ターボ・ガソリンエンジン搭載モデル「X1 xDrive20i(エックスドライブニーマルアイ)」は、最高出力150kW/5000rpm、最大トルク300Nm/1450-4500rpm を発揮。WLTC モードで12.9km/L、JC08 モードで14.3km/L の燃料消費率を実現した。電気自動車「iX1 xDrive30(エックスドライブサンマル)」は、最高出力190PS(140kW)、最大トルク247Nmを発揮。4輪駆動モデルで、システムトータルでの最高出力は200kW、最大トルクは494Nmとなり、0-100km/h加速は5.6秒。ボディ床下に収納されているリチウム・イオン電池のバッテリー容量は66.5kWhで、一充電での走行可能距離は465kmとなっている。

今回の発表に伴い、都内では新型BMW X1発表会がプレス向けに開催され、滝沢眞規子さん、井浦新さん、島袋聖南さん、石倉ノアさんらによるトークセッションも行われた。まずBMWブランドマネジメント本部長 遠藤克之輔氏が登壇し、BMWのXシリーズの特徴、今回発表された新型BMW iX1の位置づけなどが紹介された。

◆コンパクトクラスでありながらラグジュアリーなX1シリーズ
X1はプレミアムスモールコンパクトというクラスに属し、BMWのXモデルにおいてはエントリーグループだ。だが、X1にはデザインの秀逸さだけではなく、コンパクトクラスでありながらラグジュアリーであること、iX1は電気自動車でありサステナビリティを考えていること、顧客の多くは若い女性、そしてヤングファミリーが多い、といった特徴がある。

昨2022年の日本市場でBMWは約3万台を超える販売を達成し、その中の3分の1がXモデルの販売で占められている。このXシリーズ人気の秘密について遠藤氏は、「BMWが掲げるスローガン『駆け抜ける喜び』をスポーツアクティビティビークルにも感じていただけることが最大の理由ではないか」と語った。

また2013年に『i3』をリリースして以降、電気自動車の市場をずっと開拓してきた。「今までは比較的大きなラグジュアリーモデルを発表してきたが、今日発表するiX1を皮切りに、コンパクトでエントリークラスの領域でもBMWの電気自動車を楽しんでいただけるようにしていきたい」と述べた。

◆『BMW iライフ・パッケージ』のリースパッケージを用意
次に、BMWブランドマネジメントディビジョンプロダクトマネージャー ケビン・プリュボ氏が登壇。BMW X1、iX1の特徴が解説された。

「力強い印象を与えるスクエアキドニーグリルと、そこからX字に伸びるキャラクターライン。伝統である丸目4灯であるヘッドライトは、最新のデザインに昇華させたモダンでシャープなアダプティブLEDが採用されるなど、屈強でありながらもスタイリッシュで都会的な印象を与えている」

「空気抵抗を考え抜いて作られたデザインは航続距離にも影響をもたらし、BMW X1 xDrive20iは四輪駆動でありながら、燃費は12.9km/L(WLTCモード)となっている。電気自動車のiX1 xDrive30は、リチウムイオンバッテリーの容量が66.5kWhで、一充電での走行可能距離は465kmだ」

「そのほか、BMWデジタル・キー・プラスという機能を使えば、クルマの所有者が、家族のモバイル端末をバーチャルキーとして登録が可能(最大で5台まで)。バーチャルキーはiMessageなどを利用し、家族や友人に送信することができ、その際、最高速度などの機能に制限を設けて貸し出すといったこともできる」

「さらには汎用のスマートフォンやウェアラブルデバイスがあれば、端末をドアハンドルにかざすことなくクルマに近づくだけでドアのロック・アンロックが可能で、乗り込んだ後もそのままエンジンスタートができる」

そして今回、BMW iX1の発売に合わせ、『BMW iライフ・パッケージ』と名付けられたリースパッケージが用意される。車両代、充電費用、新車保証、新車延長保証、メンテナンス費、法定点検・車検サポート、税金・自賠責がセットになったパッケージで、オプションで任意の自動車保険も追加できる。支払例として4年リースの場合、所定の前払いリース料とボーナス併用払いを選べば、月額使用料5万7700円(消費税込み)で利用できる。

BMW iX1 xDrive30 M Sport。《写真撮影 関口敬文》 8kWのBMW ウォール・ボックス(200V/32A)を利用すれば、約6時間30分で充電開始時10%の状態から80%まで充電が可能。フロント側の充電口は通常充電用。《写真撮影 関口敬文》 BMWブランドマネジメント本部長 遠藤克之輔氏。《写真撮影 関口敬文》 アンベールされたBMW iX1 xDrive30。《写真撮影 関口敬文》 BMWブランドマネジメントディビジョンプロダクトマネージャー ケビン・プリュボ氏は、BMW X1、iX1の特徴を解説した。《写真撮影 関口敬文》 エンジンモデルのX1はリッター12.9kmの低燃費を実現。《写真撮影 関口敬文》 iX1は465kmの航続距離を実現。《写真撮影 関口敬文》 BMWデジタル・キー・プラスにより、携帯電話がキー代わりになる。《写真撮影 関口敬文》 『BMW iX』などと比べれば、かなりリーズナブルな価格設定となっている。《写真撮影 関口敬文》 リースパッケージである『BMW iライフ・パッケージ』が新登場。《写真撮影 関口敬文》 左から遠藤克之輔氏、モデルの滝沢眞規子さん、俳優の井浦新さん、そしてタレントの島袋聖南さん&石倉ノアさん夫妻。《写真撮影 関口敬文》 滝沢さんはペットと一緒にお出かけするのも楽しいと語っていた。《写真撮影 関口敬文》 井浦さんは鹿児島の大隅半島と薩摩半島をドライブした話を披露していた。《写真撮影 関口敬文》 島袋さん&石倉さん夫妻は、子どもが産まれたということで、子どもにまつわるお話を聞かせてくれた。《写真撮影 関口敬文》 井浦さんは、BMW iX1に試乗したときが電気自動車初体験だったとのこと。《写真撮影 関口敬文》 島袋さん石倉さん夫妻は、子どもが寝たときなど、静かな車内環境はありがたいというお話をされていた。《写真撮影 関口敬文》 BMWらしいキドニーグリルとLEDヘッドライトが特徴的。《写真撮影 関口敬文》 リアも重厚感がありつつも洗練されたデザインが秀逸。《写真撮影 関口敬文》 マフラー出口があるかのようなデザインになっているが、電気自動車なので当然マフラーはない。《写真撮影 関口敬文》 ラゲッジスペースは540L。リアシートを倒せば、1600Lまで広がる。《写真撮影 関口敬文》 標準ホイールは18インチ。オプションで19インチも選べる。《写真撮影 関口敬文》 ドアハンドルはドアパネルと一体化させたフラッシュ・ハンドルが採用されている。《写真撮影 関口敬文》 充電口の部分にM Sportのロゴがある。《写真撮影 関口敬文》 ハンドル右側にはメディア系ボタン。左側にはアクティブ・クルーズ・コントロールなどのキーが配置される。《写真撮影 関口敬文》 Qi対応機器の充電エリア。《写真撮影 関口敬文》 センター・アームレストに操作系が集約されている。《写真撮影 関口敬文》 非常に印象的な『BMW カーブド・ディスプレイ』。《写真撮影 関口敬文》 サイドシルプレートにもM Sportロゴ。《写真撮影 関口敬文》 アルカンタラ/センサテック・コンビネーションシート。《写真撮影 関口敬文》 40:20:40の分割可倒リアシート。《写真撮影 関口敬文》 後部座席用のUSB-C充電ポートがある。《写真撮影 関口敬文》 オプションの電動パノラマ・ガラス・サンルーフ。《写真撮影 関口敬文》 開口部が大きいためかなり開放的。《写真撮影 関口敬文》 リーガル・エマージェンシー・コールは標準装備。《写真撮影 関口敬文》 オルガン式アクセルペダル。《写真撮影 関口敬文》 ドライビング・アシスト・プロフェッショナルに利用されるカメラ。《写真撮影 関口敬文》 リア側に急速充電口がある。急速充電なら、約50分で10%の状態から80%まで、約30分で10%の状態から55%まで充電可能だ。《写真撮影 関口敬文》 空気を取り込む必要が無くなったためか、キドニーグリルは隙間がない。《写真撮影 関口敬文》 アンダーグリル部分もデザインとして編み目になっているだけだった。《写真撮影 関口敬文》 ボンネットを開けると、大きなカバーが設置されている。《写真撮影 関口敬文》 BMW iX1 xDrive30 xLineのフロントマスク。《写真撮影 関口敬文》 ドアハンドルとドアパネルを一体化させたフラッシュ・ハンドルは、空気抵抗軽減に一役買っている。《写真撮影 関口敬文》 オプションの19インチ アロイ・ホイール Vスポーク・スタイリング867 バイカラーが装着されていた。《写真撮影 関口敬文》 ハーマン・カードンのスピーカーはハイライン・パッケージを選ぶと装備される。《写真撮影 関口敬文》 パーフォレーテッド・センサテック・シート。《写真撮影 関口敬文》 運転席のメモリー機能は標準装備。《写真撮影 関口敬文》 『BMW カーブド・ディスプレイ』の名の通り、ドライバーから見やすいように湾曲している。《写真撮影 関口敬文》 ACの充電だと少し時間がかかるので、夜中の間に充電しておくイメージになるだろう。《写真撮影 関口敬文》 【BMW X1 新型】エントリーセグメントでもラグジュアリーな電気自動車 iX1《写真撮影 関口敬文》