初代ジープ・グランドチェロキーと グランドチェロキー 4xe の「30thアニバーサリーエディション」《photo by Jeep》

ジープは11月15日、米国で11月17日に開幕するロサンゼルスモーターショー2022に、電動SUV『グランドチェロキー4xe』(Jeep Grand Cherokee 4xe)の「30thアニバーサリーエディション」を出展すると発表した。

◆専用仕上げのフロントマスク
同車は、『グランドチェロキー』のデビュー30周年を祝福する特別モデルだ。専用仕上げのフロントマスクをはじめ、ブルーの牽引フック、デュアルエキゾースト、デュアルサンルーフ、20インチのブラックホイールなどを装備した。リアフェイシア、ロアモールディング、シルクラッディング、ホイールフレアは、ボディ同色で仕上げられる。

インテリアには、黒のカプリレザーシート、ベンチレーテッドフロントシート、ワイヤレス充電パッド、9スピーカーオーディオ、10.1インチのタッチスクリーン、3Dナビゲーション、ワイヤレスの Apple「CarPlay」とグーグル「Android Auto」付きの「 Uconnect 5」を採用した。前後のパークアシスト、インターセクション・コリジョン・アシスト、パッシブエントリー、雨滴感知フロントワイパー、デジタルバックミラー、360度サラウンドビューカメラシステムも標準装備している。

グランドチェロキー4xeの30thアニバーサリーエディションは、期間限定での販売となる。米国でのパッケージ価格は、車両本体プラス4700 ドル(約65万円)。2022年内に受注を開始し、2023年前半までに米国のディーラーに到着する予定だ。

◆PHEVシステム全体で375hpのパワーを発揮
グランドチェロキー4xeの PHEVパワートレインは、エンジンが直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボだ。シリンダーヘッドに直接取り付けられたツインスクロールの低慣性ターボチャージャーによって、優れたレスポンスとパフォーマンス、燃費を追求している。

オルタネーターに代えて、水冷式のモータージェネレーターユニットを採用する。モーターは、8速ATと一体設計された。エンジンとモーターを合わせたPHVシステム全体で、375hpのパワーと65kgmのトルクを獲得する。

「フロントアクスル・ディスコネクト」を採用する。路面状況からAWDを必要としないと車両が判断した場合、フロントアクスルを切り離し、自動的に後輪駆動に切り替わる。これにより、パワートレインの抵抗が減少し、燃費が向上するという。車両が4WDを必要と判断すると、自動的に4WDに切り替わる。

◆EVモードは最大およそ40km
グランドチェロキー4xeのバッテリーは、蓄電容量が17kWhだ。EVモードでは、WLTPサイクルで最大およそ40kmをゼロエミッション走行できる。エンジン駆動を併用すると、ガソリン満タンで最大708kmの航続を可能にしている。

充電ポートは、左フロントフェンダーに設けられた。充電状態を示すLEDインジケータが備わる。インストルメントパネル上部にLEDバッテリー残量モニターを装備し、充電中の電池残量を確認できるようにした。

グランドチェロキー4xeには、回生ブレーキを搭載する。ドライバーがブレーキペダルを踏むと、パワートレインコントロールが電気モーターから最大0.25gの回生ブレーキを作動させ、車両を減速させるという。

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