ジープ・グラディエーター と ラングラー の「フリーダム・エディション」《photo by Jeep》

ジープ(Jeep)ブランドは7月1日、米国向けの『グラディエーター』と『ラングラー』に、「フリーダムエディション」を設定し、7月後半から期間限定で受注を行うと発表した。

◆1941年に初代ジープモデルとなったウィリスMBが誕生
フリーダムエディションは、米国の軍人に敬意を表したモデルだ。ジープと米軍は関係が深い。米国の陸軍は1940年6月、自動車メーカー135社に対して、軽量偵察車の受注入札を要請した。これに応じたのは、アメリカン・バンタム、ウィリス・オーバーランド、フォードモーターの3社だった。

この3社が1941年、共同生産したのが、初代ジープモデルとなったウィリス『MB』だ。米国陸軍の発注に対して開発されたのがウィリスMBであり、米軍兵士をサポートするために生まれたのが、初代ジープモデルとなる。

ウィリスMBは、タフで使い勝手に優れていた。その用途は幅広く、砂漠の長距離パトロール、除雪、電話線敷設、製材用車両、消防ポンプ車、戦場救急車、トラクターなどに利用された。ホイールを付け替えれば、線路を走行することもできたという。

◆フロントフェンダーに星条旗
米国の軍人に敬意を表して設定されるフリーダムエディションでは、フロントフェンダーに、アメリカの星条旗のデカールを配した。リアゲートには、オスカーマイクのエンブレムがあしらわれた。

また、フリーダムエディションには、LEDヘッドランプとフォグランプ、ボディ同色のフェンダーエクステンション、ウィンチ対応のスチール製フロントバンパー、スチール製ロックレール、ブラック仕上げのホイールとアクセントも採用している。

インテリアは、レザー+モケットのシートを装備した。黒いアクセントのステッチを添えている。ジープブランドは、グラディエーターとラングラーのフリーダムエディションを1台販売するたびに、軍の慈善団体に250ドル(約4万円)の寄付を行う予定だ。

◆第4世代の「Uconnect」システム
パワートレインには、3.6リットルV型6気筒ガソリン「ペンタスター」エンジンを搭載する。最大出力は285hp、最大トルクは36kgmを発生する。トランスミッションは、6速MTを組み合わせる。

車載コネクティビティの面では、第4世代の「Uconnect」システムを採用する。ピンチ・ズーム機能を備えた7.0インチのタッチパネルモニターが装備される。後席には2つのUSBポート、前席には2つのUSB-Cポートが装備され、各種メディアに接続できる。リアルタイム情報を提供するSiriusXMラジオ、トラベルリンク、交通、コネクテッドサービスなど、豊富なインフォテインメント機能を備えている。

Apple「CarPlay」では、「Siri」の音声コントロール機能に加えて、iPhoneとの間で車載ディスプレイとコントロールを統合する。グーグルの「Android Auto」では、運転時に役立つ情報を共有し、グーグルの技術を最大限に活用できる。無料の音声案内ナビゲーション、ライブ交通情報、車線案内、「Google Play」ミュージックでの3000万曲のオンデマンドアクセス、「Googleマップ」、電話やメッセージを送受信する機能を備える。Android AutoではUconnectシステムのタッチスクリーンから人気のあるアプリやコンテンツに簡単にアクセスできる。

ジープ・グラディエーター の「フリーダム・エディション」《photo by Jeep》 ジープ・ラングラー の「フリーダム・エディション」《photo by Jeep》 ジープ・グラディエーター の「フリーダム・エディション」《photo by Jeep》 ジープ・ラングラー の「フリーダム・エディション」《photo by Jeep》 ウィリス・オーバーランド社のジープ MB(1941〜1945年)《photo by Jeep》 ウィリス・オーバーランド社のジープ MB(1941〜1945年)《photo by Jeep》 ウィリス・オーバーランド社のジープ MB(1941〜1945年)《photo by Jeep》 ウィリス・オーバーランド社のジープ MB(1941〜1945年)《photo by Jeep》