トヨタ アクア 新型《写真撮影 宮崎壮人》

初代が登場したのは2011年のこと。2021年までのロングランモデルとなりましたが、最後の最後までず〜っと売れ続けていたオバケモデルでした。

というのも、実は初代『アクア』のベースとなったのは2世代目の『プリウス』。その間にプリウスは4世代目になっていたんです。なので、2世代目へのフルモデルチェンジでは、まるごとまるっと変わったというくらい変わりました。

◆まるごと変わっても「あ!この子はアクアだな」


まず、ベースが『ヤリス』シリーズと同じTNGAプラットフォームになりましたし、ハイブリッドのシステム概要的には同じではありますが、電池が世界初のバイポーラ型ニッケル水素電池になり、より大電流を扱えるようになりました。

でもなぜか不思議なことに、初めて見ても「あ!この子はアクアだな」というくらい、いい意味で違和感がないというか、語弊を恐れずに言うと新しくなったという感覚が薄いんです。


もちろんインテリアなんかは、シフトレバーの位置を含めてまるで違いますから、完全な別物感はあるんですけれど、なんとなく印象的にいい意味でアクアなんですよね。

乗った感じもそう。誰が乗ってもパッと気軽に乗れるフレンドリーな付き合いやすさは、そのまま保たれています。

◆車庫入れ教習が必要なくなる?


何を隠そういちばん驚いたのは、いわゆるアドバンスドパークシステム。車庫入れサポート装置なんですけど、まず設定がとっても簡単。ポンッと設定してしまえば、あとはまったくどこにも手を触れずに車庫入れ完了してしまうんです。

ハンドルはもちろん、シフトレバーの前後入れ替えも自動、アクセル&ブレーキ操作も自動。超音波ソナーとも連動しているので、障害物があれば停止もしてくれます。しかも素早いので、例えばショッピングセンターの駐車場なんかでも、後ろを気にせず使えるシステムになっていますし、白線のないところもあらかじめ登録しておくことができるので、自宅の車庫入れが難しいなんていうお宅でも、もうまったく心配ナシ。

教習所で車庫入れ教習が亡くなる日も、もはや近いのかもしれません…。



■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★

竹岡圭|モータージャーナリスト、タレント 「クルマは楽しくなくっちゃネ!」をモットーに、さまざまな媒体で「喋って・書いて・走って」を実践する女性モータージャーナリスト。テレビのバラエティ番組のMCから、官公庁の委員まで、硬軟幅広く携わっている。モータースポーツでも、耐久レースやラリーレイドなど数々のレースに参戦、現在は全日本ラリー選手権に自らチームを立ち上げチャレンジ中。日本自動車ジャーナリスト協会(A.J.A.J.)副会長。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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