東京モーターショー2019 ホンダブース《撮影 愛甲武司》

ホンダの八郷隆弘社長は10月23日、東京モーターショー会場で開いたプレスカンファレンスで高効率電動化技術を新たに「ホンダ イー テクノロジー」と名付け、商品や技術を通じて一貫したコミュニケーションを展開する方針を明らかにした。

その第1弾として2モーターハイブリッドシステムを搭載した次期型『フィット』を世界初公開するとともに、フランクフルトモーターショー2019で量産モデルを初披露した新型電気自動車『ホンダe』を2020年に日本でも発売する計画を明らかにした。

八郷社長は「移動と暮らしの価値創造を具現化するエネルギーマネージメントを含めた高効率電動化技術を新たに“ホンダ イー テクノロジー”と定め、電気やエネルギーを使った二輪、四輪、パワープロダクツをお客様にお使いいただく中で、ホンダならではの新しい価値を提供したい」と述べた。

このうち四輪車分野では「電動化コア技術である高効率・低燃費な2モーターハイブリッドシステムを新たに小型乗用車にも適用できるよう進化させた。そしてホンダ イー テクノロジーの傘のもと、モーター走行を中心とした新たな時代のハイブリッドモデルとして『e:HEV』と定め、来年2月に発売を予定している新型フィットや新型『アコード』など順次、訴求を展開していく」と説明。

さらに「未来志向の都市型コミューター、ホンダeを来年日本で発売する。ホンダeは10年先のクルマの姿を描いて具現化したEV専用モデル。充電、給電システムに対応しエネルギーのやり取りを体感できるほか、独自のAI技術により、お客様と自然な会話で情報提供を行う“ホンダパーソナルアシスタント”を搭載するなど、クルマが社会や日常とシームレスにつながる未来のカーライフを、ひと足早く体感いただけるクルマ」と紹介した。

一方、二輪車分野では「配送や宅配用途で使われる働くバイクを中心に電動化を展開していく。初公開する『ベンリー e』と『ジャイロ e』は着脱式バッテリーの採用により配送拠点で手軽なバッテリー交換が可能」としたうえで、「ベンリー eは来年春の発売を予定しているが、これに合わせて二輪車のコネクテッドサービスを開始する」ことを明らかにした。

同サービスに関して八郷社長は「メンテナンス通知など事業主であるお客様と二輪車、そしてホンダがつながることで業務で頂く際の安心、安全をさらに向上させていく」と話した。

東京モーターショー2019 ホンダブース《撮影 小松哲也》 ホンダ 次期型 フィット《撮影 小松哲也》 ホンダ 次期型 フィット《撮影 小松哲也》 ホンダ 次期型 フィット《撮影 小松哲也》 ホンダ アコード《撮影 小松哲也》 ホンダe《撮影 小松哲也》 ホンダe《撮影 小松哲也》 ホンダe《撮影 小松哲也》 ホンダ ベンリー e(左)/ジャイロ e《撮影 小松哲也》 ホンダ 八郷隆弘 社長《撮影 小松哲也》