日産自動車の日本およびアジア・オセアニア事業を担当するダニエレ・スキラッチ副社長は5月24日、横浜市の本社で記者会見し、電気自動車(EV)の新型『リーフ』について「今年後半にプロパイロットを搭載して日本に投入する」と明らかにした。
リーフは2010年末に、世界初の量産EVとして日本と米国で販売を始めた。2代目となる新型は今年秋ごろの登場となる見込み。搭載バッテリーを増やすなどで、課題だった航続距離は大きく延長される見通しだ。
スキラッチ副社長は、高速道路の単一車線で一定条件下の自動運転をサポートする技術である「プロパイロット」も『セレナ』に続いて採用するとし、「顧客がワクワクするものをすべて備え、新型リーフは自動車業界のハイテクのアイコンになる」とアピールした。
一方、EV技術を生かしたハイブリッド車として昨年11月に国内市場で発売した『ノートe-POWER』は、コンパクト車セグメントでノートシリーズを首位に押し上げるなど「顧客の反応が高く、大成功」と評価。国内では他のモデルへの展開について、「検討しており、明らかに前進していく」と表明した。
一方、日産にとって長期の課題となっている国内市場での「明確な2位」の確保については「登録車ではセレナとノートの躍進ですでに2位になっている」と指摘。三菱自動車工業の燃費不正で低迷した軽自動車については「三菱自動車と次世代モデルを検討している」と巻き返しに取り組む構えだ。そのうえで「きちんとした戦略をもって、最終的に2位を戦うことになる」と、引き続きこの目標の実現に取り組む方針を強調した。
日産 スキラッチ副社長、「プロパイロット搭載して今年後半に投入」…新型リーフ
2017年05月24日(水) 17時30分
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