ヤマハ YZ250F(左)とYZ125の「70th アニバーサリーエディション」《画像提供 ヤマハ発動機販売》

ヤマハ発動機販売は、モトクロス競技用「YZシリーズ」の2026年モデル7機種を9月25日に発売すると発表した。SNSでは、新型YZシリーズの中でも3年ぶりのフルモデルチェンジとなった『YZ450F』と、創立70周年を記念する伝統カラーの特別仕様車に注目が集まっている。

3年ぶりにフルモデルチェンジを果たした『YZ450F』は、高速域での力強さを保ちつつ、低中速域での扱いやすさを高めた新エンジンを搭載。吸気ポートを長円形に変更し、燃焼室内のタンブル(縦渦)を強化することで、3000〜5000r/minのトルク特性と燃焼効率を向上させている。

油圧クラッチの採用により、長時間の走行でもミートポイントが安定し、レース中の再調整が不要。ライダーの操作負担を軽減する。新設計のフレームは、ダウンチューブのスリム化や内部構造の見直しにより剛性バランスを最適化。穏やかで安定感のあるフロントフィーリングを実現した。

リアサスペンションはセッティング幅が広がった新作を採用し、手回しで調整可能な圧減衰アジャスターも装備。さらに、市販オフロード競技モデルとしては初めて、ECUロック機能を搭載。専用アプリ「パワーチューナー」でパスワード管理が可能となり、ロック時はエンジンが始動せず、盗難抑止に貢献する。

そして、ヤマハスポーツ伝統の紅白カラーを採用した特別仕様車「70th アニバーサリーエディション」が、『YZ250F』と『YZ125』に設定された。「YZ125」は、吸気系まわりを見直すことで幅広いシチュエーションで高いパフォーマンスを発揮するとともに、キャブレターセッティングをより容易にし、ハイパフォーマンスと扱いやすさの両面を高めている。

また、2026年のYZシリーズいずれのモデルでも、従来からの水平基調のデザインをさらに進化させ、スピード感と安定感をアピールしつつ、艶やかな生命感を感じさせるヤマハらしいデザイン性を継承。またシュラウドに配されたビッグロゴは、力強さと個性、そして存在感を表現している。

X(旧Twitter)では、フルモデルチェンジした「YZ450F」について、「YZ400Fみたい」「ついに油圧クラッチに」「フルモデルチェンジか」と、3年ぶりのフルモデルチェンジと性能面での進化に注目が集まった。

「70th アニバーサリーエディション」についても、「ストロボカラーが帰ってきた」「ロゴマークも当時に寄せてる感じで良かった」など、往年のマシンを彷彿させるファンサービスに喜びの声が上がっている。

2026年モデルのYZシリーズは「ヤマハオフロードコンペティションモデル正規取扱店」にて、2025年6月25日から12月22日までの期間限定で予約の受付を行う。「70th アニバーサリーエディション」は7月31日まで、「YZ250」と「YZ125」は11月30日までとなる。

「YZ450F」の価格は118万2500円で、9月25日の発売。「YZ250F 70th アニバーサリーエディション」は96万2500円で、10月23日の発売。「YZ125 70th アニバーサリーエディション」が78万1000円で、10月23日の発売となる(いずれも税込)。この他の各モデルは9月25日の発売だ。これらのモデルは競技専用車で公道走行は不可となるので注意。

ヤマハ YZ450F 2026年モデル《画像提供 ヤマハ発動機販売》 ヤマハ YZ450F 2026年モデル《画像提供 ヤマハ発動機販売》 ヤマハ YZ450F 2026年モデル《画像提供 ヤマハ発動機販売》 ヤマハ YZ450F 2026年モデル《画像提供 ヤマハ発動機販売》 ヤマハ YZ250F 70th アニバーサリーエディション《写真提供 ヤマハ発動機販売》 ヤマハ YZ250F 70th アニバーサリーエディション《写真提供 ヤマハ発動機販売》 ヤマハ YZ250F 70th アニバーサリーエディション《写真提供 ヤマハ発動機販売》 ヤマハ YZ250F 70th アニバーサリーエディション《写真提供 ヤマハ発動機販売》 ヤマハ YZ125 70th アニバーサリーエディション《写真提供 ヤマハ発動機販売》 ヤマハ YZ125 70th アニバーサリーエディション《写真提供 ヤマハ発動機販売》 ヤマハ YZ125 70th アニバーサリーエディション《写真提供 ヤマハ発動機販売》 ヤマハ YZ125 70th アニバーサリーエディション《写真提供 ヤマハ発動機販売》