スズキ eビターラ《写真提供 スズキ》

スズキは同社初の量産EV『eビターラ(e VITARA)』の英国価格を2万9999ポンド(約585万円)からと発表した。7月に販売が開始される予定だ。日本での販売も予定されているだけに、SNSでは「発売楽しみにしてる」「試乗してみたい」「いいなって思っちゃった」などのコメントが集まり、盛り上がっている。

eビターラは、2023年に公開されたコンセプトモデル『eVX』をベースとした量産モデルで、スズキのEV世界戦略車第一弾となる。「Emotional Versatile Cruiser」をコンセプトに、先進感と力強さを併せ持つデザイン、EVらしいキビキビとしたシャープな走りを実現するEVパワートレイン、電動4WD「ALLGRIP-e」、BEV専用に新しく開発したプラットフォーム「HEARTECT-e(ハーテクトe)」を商品特長としたSUVだ。

デザインは「High-Tech & Adventure」をテーマに、EVの先進感とSUVの力強さを併せ持つ。エクステリアは大径タイヤとロングホイールベースを特徴とした存在感のあるデザインで、インテリアには先進装備のインテグレーテッドディスプレイやタフな印象のパネルやセンターコンソールを採用している。

日本に先駆け価格が発表された英国では、49kWhバッテリーモデルが2万9999ポンドからの価格設定で、61kWh容量版も用意される。充実装備のeヴィターラは「モーション」と「ウルトラ」の2グレードで展開し、スズキの新しい4輪駆動システム「ALLGRIP-e」もオプションで選択できる。

ALLGRIP-eは、スズキの4輪駆動技術の専門知識を活用した電動4WDシステムで、前後に独立したモーターを配置している。このシステムは強力な性能を提供するだけでなく、優れた応答性で精密な制御を可能にする。スズキは現在、SUVのEV分野で4x4をオプションで用意する数少ないブランドの一つだ。同社は4x4技術の豊富な経験を持ち、今年でALLGRIPブランド55周年を迎える。

eビターラは2025年春よりスズキの子会社マルチ・スズキ・インディア社のグジャラート工場で生産を開始しており、2025年夏頃から日本を含め世界各国で順次販売を開始する予定だ。日本仕様の価格は未発表だが、今回の英国価格が参考となる可能性は高い。

X(旧Twitter)では、「eビターラかー!試乗してみたい。」「eビターラいいなって思っちゃった」など期待の声が多く集まっている。他にも「発売楽しみにしてるから頑張って欲しい〜!」といった応援の声も見られた。

特にコメントが多いのは価格に関するものだ。英国価格が2万9999ポンド(約585万円)からとアナウンスされている中で、「日本市場での価格はリーフとeビターラどっちが安いのか気になる」「イギリス価格だからな、いちいち『高すぎる!』と興奮しないように(笑)」といった声が上がっていた。

日本での価格やグレード展開などに関する情報が発表されるのも近いと見られる。スズキの動向に要注目だ。

スズキ eビターラ《写真提供 スズキ》 スズキ eビターラ《写真提供 スズキ》 スズキ eビターラ《写真提供 スズキ》 スズキ eビターラ《写真提供 スズキ》 スズキ eビターラ《photo by Suzuki》 スズキ eビターラに搭載されるアイシンやデンソーが開発した「eアクスル」《写真提供 デンソー》 スズキ eビターラ《写真提供 スズキ》 スズキ eビターラ《photo by Suzuki》 スズキ eビターラ《photo by Suzuki》 スズキ eビターラ《写真提供 スズキ》 スズキ eビターラ《写真撮影 吉田瑶子》