
三菱自動車工業は6月12日、軽自動車のEV、三菱『eKクロスEV』と日産『サクラ』の計4万1134台について、ブレーキ装置の不具合によるリコールを国土交通省に届け出た。
不具合の原因は、ブレーキマスターシリンダーのピストン形状が不適切なことにある。この問題により、ブレーキオートホールド機能やヒルスタートアシスト機能を解除した際に、ピストンが正規位置まで戻らず、ブレーキを引きずることがある。
その結果、アクセルペダルを離した際に意図した以上に減速したり、加速しないためアクセルペダルを踏み込む時がある。最悪の場合、走行中にブレーキの引きずりが解消すると、意図しない加速をするおそれがある。
対象車両は、eKクロスEV(型式ZAA-B5AW)が7064台、サクラ(型式ZAA-B6AW)が3万4070台。製作期間は2022年5月18日から23年3月14日までとなっている。
不具合件数は240件で、市場からの情報により発見された。既に人身事故1件、物損事故1件が発生している。
改善措置として、全車両のブレーキマスターシリンダーを対策品と交換する。



