トヨタ クラウンエステート PHEV(プロトタイプ)《写真提供 トヨタ自動車》

トヨタ自動車は13日、『クラウン』シリーズ第4のモデルとなるSUV『クラウン(エステート)』を発売した。本来であれば2023年に登場予定だっただけに、SNSでは「4車種やっとそろったね」「欲張りな人に最適」など話題沸騰だ。

クラウンエステートは、GA-Kプラットフォームを活かした伸びやかなキャビンが特徴で、フロントマスクはクラウンシリーズと共通の意匠としながらバンパー一体型フロントグリルを導入し個性を演出。上から下にメッシュパターンが変化するデザインで洗練さを表現した。水平基調のデイライトランプを採用したハンマーヘッドフェイスや、バックドア面に配した一文字のリヤコンビネーションランプがワイド感と先進性を強調する。

ダイナミックな造形や、仲間や家族とのアクティブライフを楽しむことができるユーティリティを追求した「大人のアクティブキャビン」とトヨタは説明する。ボディサイズは全長4930mm、全幅1880mm、全高1625mmの堂々としたサイズだ。

リアには通常時に570リットル、リヤシート格納時に1470リットルに拡大する荷室空間と、使い勝手の良い電動テールゲートが搭載された。ラゲージ部には引き出し式のデッキチェアやデッキテーブルなど、フルフラットスペースの過ごし方をより魅力的にするアイテムも採用している。

インテリアは、クラウンシリーズ共通の「アイランドアーキテクチャー」を採用。ビンテージ調の「雲柄」をサドルタンとグレイッシュブルーのトリム部分にあしらい上質な空間に仕上げている。メーター・ディスプレイを水平に配置し、視線移動を最小限にとどめるデザインとすることで運転操作に集中でき、長距離移動も苦にならないようなドライバー空間とした。

パワートレインは2.5リットルハイブリッドシステムと、2.5リットルプラグインハイブリッドシステムを設定。プラグインハイブリッドは大容量リチウムイオン電池を組み合わせ、EV走行距離89kmを実現している。

全グレードに新開発のE-Four(電動4WD)システムを標準装備し、悪天候やオフロードでも安定した走行性能を実現、さらに、最新のトヨタ安全技術「Toyota Safety Sense」には、道路標識認識や自動緊急ブレーキ機能、レーダークルーズコントロールなどが充実。

ストレスなく長距離移動ができる乗り味を追求するため、DRS(後輪操舵システム)に独自のセッティングを施し、AVS(電子制御サスペンション)にも減衰力の向上と摩擦低減を図る独自の設定を加えた。「リヤコンフォートモード」は後席の乗り心地に特化したモードで、専用のDRS制御とAVS制御により、後席だけでなく全席で揺れの少ないストレスフリーな乗り心地を実現している。

X(旧Twitter)では、「クラウンエステートやっと発売ですか」「4車種やっとそろったね」と、延期に延期を重ねたエステートを待ちわびていた人々の喜びの声が目立つ。「欲張りな人に最適だね」「クラスポ(クラウンスポーツ)との価格差は45万、もっと高くなると思ってたよ〜!」とコストパフォーマンスの高さに驚きの声も上がっている。

「ワゴンっていうより、SUV味の方があるな」「リアビューカローラクロスやないか」「パッと見ハリアーに似てる?」などのコメントや「車庫に入らないサイズ」「サイズ感はアルファードと一緒…」などデザインや、サイズに関する不安の声も見られた。

価格はハイブリッドの「ESTATE Z」が635万円、プラグインハイブリッドの「ESTATE RS」が810万円。いずれも4輪駆動のE-Fourとなっている。

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