ホンダ CB1000ホーネット&SPと小鳥遊レイラ《写真撮影 With Me》

今回は1月23日に発売されたばかりのホンダ『CB1000ホーネット』にひと足早く乗る機会がありましたので、そのインプレをお届けします!

このバイクはCBシリーズの最新機種でその名の通り排気量1000ccのネイキッドバイク。CBというと『CB1300SF』とか『CB400SF』とか、いかにもジャパニーズネイキッドらしい王道スタイルを連想すると思いますが、このCB1000ホーネットは「ストリートファイター」の姿で出してきたので、フロントフェイスの雰囲気とか今までのCBシリーズと違って欧米などで人気のあるシャープなシュッとしたスタイルになっています。

CBシリーズだと丸目のヘッドライトが好きっていう方も多いとは思うんですが、私的には今どきのデザインだなと思いますし、特に若い人からするとこういうデザインの方がしっくり来る人もいるんじゃないかなって思います。

今回試乗したのは「スタンダード」と、オーリンズ製リヤサス&ブレンボ製ブレーキほか豪華装備を持つ「SP」の2台。それでは行ってみましょう。

◆ビッグバイクらしさと扱いやすさが両立
まず最初に感じたのは、意外と扱いやすいマシンとなっていたこと。このマシンに搭載されているのは2017年型『CBR1000RR』譲りのエンジンで、本来のスーパースポーツだとパワーがぶっ飛んでいて本当に細心の注意が必要なんです。CB1000ホーネットでもストリート用に扱いやすく馬力を152psに落としてはいるものの、やっぱり1000ccだけにパワーがあるなって感じはします。けれど、パワーを感じさせつつも、ちょっと注意していれば街中を普通に楽しみながら走ることができるんですよね。

車体のサイズ感も、大きいんですが大きすぎないところもビッグバイクらしさと扱いやすさが両立していていい感じ。車重はスタンダードで211kg、SPで212kgなのですごく重いという感じでもありません。大排気量のCBと言うと車重260kgくらいあるCB1300やCB1100をイメージしていたので、それと比べると軽さを感じ、取り回しやすいし跨った状態で足を着きながら押し歩くときの扱いやすさも段違いです。

身長160cmの私だとシート高809mmで足着きはつま先ギリギリなんですが、ギリギリでも着けばちょっと軽くアクセル開けるとトコトコと前進することができます。またスーパースポーツだと結構前傾が強いのでちょっとの押し引きでもすごく大変なんですが、こちらはアップハンドルになっているので力を前にちゃんと伝えやすい感じがします。ハンドルが低くて力が下に行ってしまうと、なかなか思うように前進できないんですよね。そんなところも街中での扱いやすさを際立たせてるモデルかなと思わせてくれました。

◆「スタンダード」と「SP」走りの違いは
次にスタンダードとSPの違いですが、これはそれぞれ車体色が違うので見た目からハッキリ違いました。ブラックとゴールドでまとめられたSPの方は、遠目で見た時にそれだけでゴージャスな感じ。フロントフォークのハードウェア自体は色がゴールドなだけでスタンダードと一緒なんですが、いい感じに高級感が出ています。

今回の試乗ではそこまでスピードを出したりワインディングを走ってはいないのですが、SP専用装備であるオーリンズのリヤサスやブレンボのブレーキキャリパーは高速道路を走ったときにまだまだ余裕があり、よりスポーツライディングができそうだと感じさせてくれました。ただオーリンズサスはスタンダードに比べて硬くなっているので、スポーツライディングをメインでするという方でなければスタンダードを選んでも楽しむことができるんじゃないかなと思います。

パワーフィールと音量は、SPの方が6ps高いというのと排気デバイスが付いているので際立っていました。ライディングモードは“STANDARAD” “SPORT” “RAIN” “User”とあり、“SPORT”にしたからっていきなりすごく荒々しくなるってほどではないんですが、SPのSPORTモードはやっぱりレスポンスの良さを感じるのでキビキビ走りが好きな人に向いていると思います。

またアシスト&スリッパークラッチが付いているとはいえ排気量1000ccある今回のホーネットはクラッチがそれなりに重く感じられます。SPは標準装備、スタンダードはオプション装備となるクイックシフターを使用すると、街中でスムーズなシフトチェンジができるのとシフトレバーを握る回数が少なければ少ないほどライディング時の疲労軽減になるので、私として1000ccクラスだとクイックシフターやっぱり欲しい装備ですね。

フルカラーのメーターも反射光に強くて見やすいし、スイッチボックスはコンパクトながらもボタンの感触がカチッとしているので操作性が良くメーター内の切り替えがしやすかったです。

◆スーパースポーツのエンジン搭載でお買い得?
そんな感じで2台の違いは街中で乗っていても結構分かりやすかったのですが、両方ともCBRのエンジンをモディファイして積んでいるということを考えると値段的にはけっこう安いのかなと思います。

スタンダードモデルが134万2000円、SPモデルが158万4000円。普通スーパースポーツのエンジンを使うと200万円はいかないにせよ170〜180万円くらい行くイメージがあったので、ある程度価格を抑えて乗りやすくいろんな人に手が届きやすいモデルなのではないでしょうか。

最初の1台目にするのはちょっとパワーが強すぎますが、2台目以降で1000ccの街乗りしやすいバイクに乗りたいという人には私的にはお勧めできるマシンでした。

小鳥遊レイラ|愛称:ことりちゃん
レースクイーンに憧れてモータースポーツ業界へ。しかしMOTOR STATION TVでの出演をきっかけに走る方に目覚めてしまい、いきなり大型二輪免許を取得。現在では2輪4輪共にサーキットを走り、一昨年に4輪のレース参戦のためJAF国内A級ライセンスを取得。先日、MFJロードレース国内ライセンスを取得して、今年は2輪でもレースに参戦予定。イベントMCから2&4輪の耐久レース参戦まで楽しむモータースポーツ女子。身長は160cm。

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