
トヨタ自動車は22日、『アルファード / ヴェルファイア』のオルタネーターおよびボンネットモールディングについて、クラッチ付きプーリの耐久性が不足していた点と、モールディングの取り付け構造が不適切だった点について、リコール(回収・無償修理)を国土交通省へ届け出た。
対象となるのは2014年12月〜2023年4月に製造されたアルファード / ヴェルファイア、計43万4520台。また、2020年7月〜2021年1月に交換修理用部品として出荷され、取り付け車両が特定できていないボンネットモールディングが534個。
オルタネーターに使用されているクラッチ付プーリについて、振動に対する耐久性が不足していた為、特定のエンジン回転数において内部のクラッチが摩耗し破損することがある。そのため、異音や充電警告灯が点灯し、そのままの状態で使用を続けると、最悪の場合、走行中にエンストするおそれがある。
また、ボンネットモールディングにおいて、取付構造が不適切なため、取付部に応力が繰返しかかることで亀裂や緩みが生じることがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、モールディングが脱落し、他の交通の妨げとなるおそれがある。
上記2点のリコールについてトヨタ自動車は、対象車両の使用者へダイレクトメール等で通知の上、オルタネータの不具合については、全車両のオルタネータプーリの形状を確認し、該当する場合は対策品と交換する。また、ボンネットモールディングの不具合については、全車両のボンネットモールディングに補強板を追加する。また、当該モールディングの仕様や損傷状態などに応じて、モールディング全体を対策品へと交換する。
これまでに、オルタネータに関する不具合が124件、ボンネットモールディングに関する不具合が11件報告されており、リコール2件ともに、この不具合に関する事故は報告されていない。

