VW パサート 3代目(バリアント)当時のカタログ《カタログ写真撮影 島崎七生人》

VW『パサート』は、2代目に当たるモデルが日本市場ではセダンの『サンタナ』(日産のノックダウン)として投入された。その後継車として1988年に登場したのが、パサートとしては3代目となるモデル。セダンとともに、ワゴンボディのヴァリアントが用意された。

初代、2代目(サンタナ)は同世代のアウディ『80』をベースとしたのに対して、この3代目は型式が同じ「B3」ながら、アウディ80はそれまでと同じエンジン縦置きを踏襲していたが、パサートでは横置きに改められたのが特徴だった。

スタイリングはカタログ写真のとおり。エンジンフードを大きくスラントさせ、グリルレスのマスクを組み合わせた、空力を追求したデザインを採用した。ただしVWのフラッグシップでもあり、パサートのユーザー層はコンサバティブだったためか、後期型では一般的なグリルを備えたデザインに変更を受けている。

他方で豊かな室内空間はこのパサートの魅力だった。とくにこのバリアントでは、465〜1500リットルのラゲッジスペースを確保、ワゴンモデルらしい言い訳なしの広さ、実用性をもっていた。

搭載エンジンは当初は4気筒の2リットル(のDOHC、後期にあってはSOHC)を設定。ほどなく『ゴルフ』『ヴェント』『コラード』(2.9リットル)、ミニバンの『シャラン』など同世代のVWに搭載されたユニークなV型直列6気筒(2.8リットル)を搭載するVR6が、このパサート・バリアントのラインアップにも加えられた。

VW パサート 3代目(バリアント)当時のカタログ《カタログ写真撮影 島崎七生人》 VW パサート 3代目(バリアント)当時のカタログ《カタログ写真撮影 島崎七生人》 VW パサート 3代目(バリアント)当時のカタログ《カタログ写真撮影 島崎七生人》 VW パサート 3代目(バリアント)当時のカタログ《カタログ写真撮影 島崎七生人》 VW パサート 3代目(バリアント)当時のカタログ《カタログ写真撮影 島崎七生人》 VW パサート 3代目(バリアント)当時のカタログ《カタログ写真撮影 島崎七生人》 VW パサート 3代目(バリアント)当時のカタログ《カタログ写真撮影 島崎七生人》 VW パサート 3代目(バリアント)当時のカタログ《カタログ写真撮影 島崎七生人》