フォルクスワーゲン・ゴルフR 改良新型のプロトタイプ《photo by VW》

フォルクスワーゲンは1月27日、ハッチバック『ゴルフ』シリーズの頂点に立つ高性能モデル、「ゴルフR」(Volkswagen Golf R)改良新型のプロトタイプを初公開した。実車は2024年半ば、ワールドプレミアされる予定だ。

現行ゴルフRでは、「EA888型」直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンを専用チューンした。シリンダーヘッドにターボチャージャーへの水冷排気ガスルートが組み込まれたほか、デュアルカムシャフト調整機能付きの可変バルブタイミングなど、新しいテクノロジーを採用した。この結果、欧州仕様の場合、最大出力は320ps、最大トルクは42.8kgmを獲得する。

「Rパフォーマンス・トルク・ベクタリング」を備えた4WDシステム「4MOTION」を採用する。この4MOTIONシステムには、エンジンの出力を4つの駆動輪に配分する新しいコントロール機能を持つ。エンジンの駆動力を、フロントアクスルとリアアクスルの間だけでなく、後輪の左右の間でも可変配分できるようになった。これにより、とくにコーナリング時の敏捷性を大幅に向上させている。

トランスミッションは、7速デュアルクラッチの「DSG」を組み合わせた。動力性能は0〜100km/h加速4.7秒、最高速は250km/h(リミッター作動)。オプションの「Rパフォーマンスパッケージ」では、最高速を270km/hに引き上げることができる。

フォルクスワーゲンは、このゴルフRの改良新型のプロトタイプを、オーストリアの氷上レース「ツェル・アム・ゼー」で初公開した。会場には、レーシング界のレジェンド、ハンス・ヨアヒム・シュトゥック氏と、世界ラリークロス選手権で6度のチャンピオンに輝いたヨハン・クリストファーソン選手が姿を見せた。なお、改良新型ゴルフRの実車は2024年半ば、ワールドプレミアされる予定だ。

フォルクスワーゲン・ゴルフR 改良新型のプロトタイプ《photo by VW》 フォルクスワーゲン・ゴルフR 改良新型のプロトタイプ《photo by VW》 フォルクスワーゲン・ゴルフR 改良新型のプロトタイプとハンス・ヨアヒム・シュトゥック氏《photo by VW》 フォルクスワーゲン・ゴルフR 改良新型のプロトタイプとヨハン・クリストファーソン選手《photo by VW》