メルセデスベンツ Eクラス 新型、東京オートサロン2024にて発表《写真撮影 野口岳彦》

多くのメーカーがスポーツ系だったり、パフォーマンス系のモデルを展示、紹介する中で、メルセデスベンツは最新の『Eクラス』の発表の場として「東京オートサロン2024」をチョイスした。

「カスタムカーの祭典」とも言われる中での既存ニューモデルの発表は、やはりその注目度を鑑みてのことなのだろうか。

2021年の段階でメルセデスベンツは2030年までに全モデルを完全BEV化すると発表していた。その後このストラテジーに変更がないとしたら、恐らくICEを搭載したEクラスはこれが最後のモデルになる可能性が高い。既に『EQE』と呼ばれるBEVモデルも存在するから、いずれはそちらに収斂していくことになるとすれば、伝統あるメルセデスベンツらしさを引き継いだEクラスを買うなら今しかない! ということになる。

今回はセダンとステーションワゴンの同時発表で、セダン3種、ステーションワゴン2種がデビューしたが、そのすべてが一応は電動化されている。一応はというのは、曲がりなりにも電気の要素が強いモデルはPHEVの「E 350 e スポーツ Edition Star」のみで、他の4種はいずれもISGを装備したいわばMHEVであるからだ。

ICEは2リットル4気筒の直噴ターボのみで、ガソリンとディーゼルが用意される。因みにPHEVはセダンのみの設定でステーションワゴンはICEのMHEVのみ。プレゼンテーションでかなり強調されていた感があるのはロングボンネット、ショートオーバーハングの「キャブバックワード」デザインというそのスタイリングについて。まさにEQEとの違いはここだと言わんばかりである。

2018年に登場したインフォテイメントシステムであるMBUXは今回第3世代に突入したとのことで、大きな進化としてはサードパーティーのアプリがインストール可能になったことだろう。またゼロレイヤーと呼ばれるデザインを採用したことで、とかく深くなりがちな階層を浅くしている点も注目である(使ってみないとわからないが)。

これ以外は多くの点で既存『Sクラス』に採用されている機能が集約されていて、大きく変わったという印象はない。また、ダッシュボードのフルディスプレイをはじめとした新アイテムの多くは全てオプション設定となっていて、最低価格でも894万円(E200アバンギャルド)の車両価格を考えれば、少しオプションを追加しただけで乗り出しは1000万円を超える価格帯となった。

なお販売開始は2月を予定している。

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