VW ゴルフ TDI《写真撮影 中野英幸》

フォルクスワーゲングループジャパンは12月22日、2021年2月13日〜2023年11月27日の期間に輸入されたVW『ゴルフ』など9車種、計6512台のリコールを届け出た。市場からの情報によるもので、不具合件数は2件、火災が1件発生している。

ブレーキ液のリザーバータンクにおいて、生産工場での組付作業指示が不適切であったため、遮熱マットが正しく取り付けられていないものがあるとしている。

エンジン高負荷時等の熱により当該リザーバータンクの端部が溶損することがある。最悪の場合、ブレーキ液が漏れ、高温の排気系部品に触れると火災となるおそれがある。

改善措置として、全車両、遮熱マットの組付状態を点検し、正しく取り付けられていない場合は修正する。また、リザーバータンクの端部に溶損が認められた場合はブレーキ液リザーバータンク付マスターシリンダーを新品に交換する。全車両、リザーバータンクの端部に新たに遮熱フォイルを取り付ける。

対象となるのは2021年2月13日〜2023年11月27日の期間に輸入された、ゴルフTDI、ゴルフヴァリアントTDI、ゴルフGTI、ゴルフR、ゴルフRヴァリアント、パサートセダンTDI、パサートヴァリアントTDI、パサートオールトラックTDI、アルテオン2.0の計8型式、9車種、計6512台。

改善箇所説明図《国土交通省》