ホンダ N-BOX 新旧《写真提供 ホンダ》

国内の新車市場で、2023年度の上半期(4〜9月)に最も売れたクルマは、ホンダの軽自動車『N-BOX』だったという。

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が23年度上半期の「車名別国内新車販売台数」を発表したもので、きょうの各紙にも「上半期新車販売、N-BOX首位」などと取り上げている。

◆モデル末期で前年同期比15.6%増
それによると、N-BOXは、前年同期比15.6%増の10万409台を販売、2年連続で首位を堅持したという。2位はトヨタ自動車の小型車『ヤリス』で12.1%増の9万4443台で、N-BOXとは6000台弱の差だった。

3位はダイハツ工業の軽『タント』で89.7%増の7万3493台。4、5位はトヨタの『カローラ』と『シエンタ』で、トヨタ車では、7位に『プリウス』、9位に『ノア』で、ベスト10位内に5車種。8位に入った完全子会社のダイハツの『ムーヴ』を含めるとトヨタ関連で7車種も占めた。トヨタグループ以外では首位のホンダのN-BOXのほか、スズキの『スペーシア』が6位、日産自動車の『ノート』が10位に入った。

◆9月も単月首位、10月から新型
N-BOXは9月単月でも首位となり、前年同月比6.6%増の2万686台を販売した。きょう(10月6日)からは6年ぶりに刷新した3代目となる新型車の発売を開始。そのキャッチコピーは「最高傑作な毎日を」で「幸せな時間を乗る人すべてに提供することを目指す」そうだが、月間の販売目標は1万5000台と控えめに設定している。

ただ、きょうの日経には「『N-BOX』稼げるクルマに」とのタイトルで、「最安モデルなどを廃止し、実質3%の値上げとなる」としながら「人気の高いエンジン車の収益性を値上げなどで高め、電気自動車(EV)事業に必要な多額の投資の原資を捻出する」とも伝えている

しかも、その発表取材会でホンダの高倉記行日本統括部長は「新型N-BOXをけん引役として(ホンダ全体の年間国内販売)70万台を実現したい」などと、強気で取り組む姿勢を示していたのが興味深い。

2023年10月6日付

●トヨタ、LGからEV用電池、調達先多角化、北米SUVで使用(読売・8面)

●新型「N-BOX」乗り心地向上、ホンダきょう発売(読売・8面)

●けいざい+、マツダの生きる道、電動車ロータリーエンジンで挑む(朝日・7面)

●上半期新車販売、N-BOX首位(毎日・7面)

●トヨタ会長、日本EV「遅れていない」(産経・10面)

●ロードスター改良、初の運転支援機能、マツダ予約販売開始(毎日・10面)

●都、損保3社を調査へ、公用車の保険で談合疑惑(日経・3面)

●日経BP、ESGブランド調査、トヨタが4年連続首位(日経・16面)

ホンダ N-BOX新型《写真提供 ホンダ》 ホンダ N-BOX新型《写真提供 ホンダ》 トヨタ・ヤリス《写真提供 トヨタ自動車》 ダイハツ・タント《写真提供 ダイハツ工業》