初代フィアット・パンダ 4x4 と パンダ 4x40°《photo by Fiat》

フィアットは6月15日、コンパクトSUV『パンダ4x4』(Fiat Panda 4x4)の誕生40周年を記念して、「パンダ4x40°」を欧州で限定発売すると発表した。パンダ4x4が誕生した1983年にちなんで、1983台を生産する。

◆アイボリーのソリッド塗装など専用の内外装
パンダ4x40°は、最新の『パンダ・クロス』がベースだ。パンダ4x40°では、車体にアイボリーのソリッド塗装を施し、15インチのバイカラースタイルホイールやブラックのドアミラーカバーを採用した。また、「4x40°」の赤いロゴ入りサイドモール、初代『パンダ』と現行パンダのシルエットが描かれたデカール、Bピラーの4x40°エンブレムなども装備している。

インテリアは、ダッシュボードとシートのソフトタッチインサートをアイボリーで仕上げた。また、アッパーフェイシアのシートバックレストに4x40°のロゴ、中央のインサートには赤いダブルステッチとリサイクルファブリックをあしらっている。

なお、パンダ4x40°は、イタリア、フランス、ドイツ、スイスの4か国で販売される予定だ。パンダ4x4は、デビューからの40年で合計80万台以上が販売されている。

◆パワートレインはマイルドハイブリッド
パワートレインは、マイルドハイブリッドだ。最新の1.0リットル直列3気筒ガソリン「FireFly」エンジン(最大出力70hp/6000rpm、最大トルク9.4kgm/3500rpm)に、12ボルトの「BSG」(ベルト一体型スタータージェネレーター)、電気モーター、リチウムイオンバッテリーを組み合わせる。

BSGシステムはエンジンに直接取り付けられており、補助装置もベルトによって駆動する。BSGは、ブレーキおよび減速中のエネルギーを回収し、蓄電容量11Ahのリチウムイオンバッテリーに蓄える。この電力はピーク時に3.6kWの出力を発揮し、加速時などにエンジンをアシストする。

トランスミッションは6速MT、駆動方式はFFとした。この6速MTには、郊外での燃費を向上させる専用ギア比が採用される。このエンジンには、ストップ&スタートモードが付く。30km/h以下の低速域では、エンジンを停止できる。ハイブリッドシステムに関する情報を表示するモニターには、ドライバーにそのことを知らせる。ストップ&スタートモードは、エンジンをスムーズに再始動する。

高速道路などでの低負荷走行時に、エンジンを停止するコーストモードも採用した。リチウムイオンバッテリーがすべてのサービスに電力を供給し、ドライバーが車両を完全に制御できるようにした。

◆10.25インチのタッチスクリーンを備えた「UConnect 5」
新世代のインフォテインメントシステムとして、DABデジタルラジオ付きの7インチタッチスクリーンを装備した。これに、10.25インチのタッチスクリーンを備えた「UConnect 5」を組み合わせる。ワイヤレスのApple「CarPlay」やグーグル「AndroidAuto」によって、シンプルで快適なユーザーエクスペリエンスを可能にした。

また、クルーズコントロールやフロントアームレスト、プレミアムソフトタッチステアリングホイール&シフトレバーを標準装備している。

初代フィアット・パンダ 4x4 と パンダ 4x40°《photo by Fiat》 フィアット・パンダ 4x40°《photo by Fiat》 フィアット・パンダ 4x40°《photo by Fiat》 フィアット・パンダ 4x40°《photo by Fiat》 フィアット・パンダ 4x40°《photo by Fiat》 フィアット・パンダ 4x40°《photo by Fiat》 フィアット・パンダ 4x40°《photo by Fiat》 フィアット・パンダ 4x40°《photo by Fiat》 フィアット・パンダ 4x40°《photo by Fiat》