上海モーターショー2023に出展されたVW ID. Buzz《Photo by VCG/VCG/ゲッティイメージズ》

フォルクスワーゲン(VW)ジャパンはミニバンタイプのEV『ID. Buzz』を、2024年末以降日本市場に導入する予定だ。自動車メディア『レスポンス』では、日本市場においてどの車種がID. Buzzのライバルになるか、読者を対象にアンケート調査を行なった。

ID. Buzzのライバルとして一番多かった回答はトヨタの高級ミニバン、『アルファード/ヴェルファイア』だった。ついで同じくミニバンのメルセデスベンツ『Vクラス』、三番手はシトロエン『ベルランゴ』とプジョー『リフター』の兄弟が同数。両方合わせて答えた人が全員だったのでこうなった。5位がルノー『カングー』で、フレンチ3車種を合計するとアルファードに並ぶ。

なおアンケート回答募集時点では、ホンダ『オデッセイ』の復活、レクサス『LM』の日本導入は報じられていなかった。

アンケートでは、そのライバルに対してID. Buzzが勝つか負けるかも予想してもらった。販売台数では比べにくいので、「勝つ」は顧客をライバルから獲得する、「負ける」はその反対に、顧客を取られることとして考えてもらった。

合計ではID. Buzzのだいたい1勝1分2敗ペース(割合)。ID. Buzzが勝つ、つまりID.Buzzが顧客を取るとされたのはアルファードとVクラスだ。ID. Buzzと引き分け、いい勝負になると予想されたのはベルランゴとリフターだった。そしてID.Buzzが勝てない強敵になりそうなのがアルファード。

対アルファードの評価は分かれている。ライバルとしての回答数が多かった車種は、勝ち負け引き分けに票が分散されたが、アルファードでは引き分け予想はなかった。車種別の対戦成績は、対アルファードでID. Buzzの3勝5敗、対Vクラスで3勝1分2敗、対フレンチで5分3敗といったところ。

ライバルとは、ID. Buzzの購入を検討するにあたって、こっちもいいかも、と、比較対象になる車種だ。サイズの似通ったミニバンや、販売価格の近い車種になる。ID. Buzzの本国価格をそのまま邦貨換算すると900万円以上になるので、大型SUVや多くの輸入車とも比べられる。回答ではSUVのボルボ『EX90』という例があった。

あるいはユーザー像を考え、年配の子離れ世代がターゲットだとすると、より小型の車種も乗り換え対象となるので、軽自動車を含むコンパクトカーも競合する。さらにID. Buzzのデザインが古いマイクロバス『タイプ2』をモチーフにしていることを考慮すると、趣味性の強い車もライバルだ。フレンチ3車種が票を集めたのはこの理由もあるだろう。ダイハツの軽自動車、『キャンバス』も複数の投票があり、ID. Buzzの苦戦の予想。

VW ID. Buzz日本披露《写真提供 VGJ》 VW ID. Buzz《photo by VW》 VW ID. Buzz《photo by VW》 VW ID. Buzz《photo by VW》 VW ID. Buzz《photo by VW》 VW ID. Buzz《photo by VW》 VW ID. Buzz《photo by VW》 トヨタ・アルファード《写真提供 トヨタ自動車》 トヨタ・アルファード《写真提供 トヨタ自動車》 メルセデスベンツVクラス《写真提供 メルセデス・ベンツ日本》 メルセデスベンツVクラス《写真提供 メルセデス・ベンツ日本》 シトロエン・ベルランゴ《写真提供 ステランティスジャパン》 シトロエン・ベルランゴ《写真提供 ステランティスジャパン》 シトロエン・ベルランゴ《写真提供 ステランティスジャパン》 プジョー・リフター《写真提供 ステランティスジャパン》 プジョー・リフター《写真提供 ステランティスジャパン》 プジョー・リフター《写真提供 ステランティスジャパン》 ダイハツ・ムーヴキャンバス《写真提供 ダイハツ工業》