
自動車シート技術を手がける米国のアディエントは、新しい機械式マッサージシート技術を発表した。この革新的な技術は、中国の広汽集団(GAC)のトランプチブランドのプラグインハイブリッド(PHEV)ミニバン『M8』に初搭載された。
同車両は3列シート仕様で、アディエントが供給する業界初のマッサージシステムを搭載し、自動車シートの快適性を再定義するものだという。
アディエントの機械式マッサージ技術は、プロの揉み技術を精密に再現する3Dマッサージモジュールを使用している。従来の空気圧式マッサージシステムと比較して、乗員の疲労軽減により強力な効果を発揮する。西洋の筋膜療法と中国伝統医学の理論を組み合わせ、プロのマッサージ経験に基づいて背中と腰部の不快感を的確に軽減するという。
このシステムは自動車業界の厳格な基準を満たしている。日常的な快適性と深いマッサージを提供する柔軟な突起構造、衝突時の安全性を確保する急速圧力解放バルブ、長期耐久性を保証する多層耐摩耗アセンブリを特徴としている。
複数のモードと強度を持つスマート制御機能により、個人に合わせたマッサージ体験を実現。コンパクトなサイズでシートヒーターや換気機能との互換性があり、OTA(無線)アップデートにも対応し、継続的な改善が可能だ。
すでにM8は量産が開始されており、アディエントの機械式マッサージシートは中国市場の中高級車モデルに順次搭載される予定だ。


