コンセプトカー『Max-Out』(マックスアウト)。《写真撮影 関口敬文》

日産自動車は、横浜市の日産グローバル本社ギャラリーにて2月4日から3月1日までの期間、日産が考える持続可能なモビリティと革新的なデザインの未来を体感できる『Nissan FUTURES』イベントを開催する。

イベントでは『TALK 4 FUTURES』と題し、毎週土曜日の13時30分より日産グローバル本社ギャラリーで『Sustainability(サステナビリティ)』、『Economy(エコノミー)』、『Innovation(イノベーション)』、『Culture(カルチャー)』の4つのテーマについて、有識者やZ世代の方々が本音で語り合うパネルディスカッションが行われる。

2月4日は『クルマは持続可能な社会と共存できる?』、2月11日は『電動化は新しい豊かさをもたらせるのか?』、2月18日は『イノベーションは、誰のためのもの?』、2月25日は『“クルマ”に未来はあるのか?』がテーマになっている。観覧は無料だ。ディスカッションの内容は後日、日産自動車のYouTubeにて見逃し配信を公開する。

また2023年2月21日には日産が10年以上前から積極的に取り組んでいるV2X(Vehicle−to−everything)とバッテリーの二次利用をテーマにした専門家によるパネルディスカッションも開催予定。こちらは日産自動車のYouTubeでの公開となり、公開日時は2023年2月25日の予定。

◆日産の決意を表わしたEVコンセプトオープンカー『Max-Out』
2月2日には、『Nissan FUTURES』イベントに先立ち、コンセプトカー『Max-Out』(マックスアウト)の実車をプレス向けに初公開した。Max-Outは2シーターのEVオープンカーで、クルマとの一体感を基本コンセプトにした、開放感とダイナミックなドライビング体験を予感させるデザインが特徴。また持続可能で革新的なモビリティを普及させていく、日産の決意も具現化したモデルとなっている。

Max-Outの内外装はイルミネーションが施され、近未来を予感させるデザインが印象的。ホイール部分もモニターのような仕様になっており、映像が投影されている。またリアグリルにもモニターがはめ込まれているかのように、ラインによるアニメーションや色の変化が表示されているのが特徴。

内装はアルカンターラのような素材に蛍光イエローのラインで構成され、シート座面、フットレスト部分などは滑らかな曲面が印象的。シートの背もたれ部分は宙に浮いたようなデザインが採用され、前後に動く仕様。シートを最大限後ろに下げた場合は、ヘッドレストが下がり、シートがボディにピタリとくっつくため、最大限のスペースを確保できる。シートの後ろ側には特殊な加工が施されているとのことで、カメラのフラッシュを当てて撮影すると、蛍光イエローと虹色が浮かび上がる。

ステアリングは航空機を思わせるような横長の異型タイプ。中央には液晶パネルが埋め込まれ、映像が表示できる。アクセルペダル、ブレーキペダルについては、オルガン式でも吊り下げ式でもなく、押し込むような形で使用するタイプになっていた。

状況に合わせて4輪の駆動力を自在に制御するe-4ORCEの採用。そしてリアル(現実)とバーチャル(仮想)を融合し、ドライバーに見えないものを可視化する技術Invisible-to-Visible(I2V)の搭載など、革新的なドライブ体験ができるモデルになっている。イベント開催中は常設展示となっているので、ぜひご自分の目でボディのラインアニメーションなどをチェックしていただきたい。

ちなみにホイールの表示部分について担当者に話を聞いたところ、液晶パネルをはめこんでいるのではなく、ホイール内にプロペラのような回転体があり、その回転体を光らすことで映像を表示するギミックになっているとのこと。

コンセプトカー『Max-Out』(マックスアウト)。《写真撮影 関口敬文》 コンセプトカー『Max-Out』(マックスアウト)。《写真撮影 関口敬文》 フロントグリルの線状部分は色が変化する。《写真撮影 関口敬文》 扉は通常の横開き。《写真撮影 関口敬文》 ボディを彩るラインが次々と変色する。《写真撮影 関口敬文》 ホイールにも映像が映し出されている。《写真撮影 関口敬文》 ホイール部分はガラスがはめこまれたような状態で、なにも表示されていない場合はうっすら中が見える。《写真撮影 関口敬文》 リアグリルにもラインアニメーションが表示されていた。《写真撮影 関口敬文》 リアグリルの色は変化している。《写真撮影 関口敬文》 真横から見ると、滑らかな曲線で形作られたボディ形状がよくわかる。《写真撮影 関口敬文》 ホイールの中央にホールがあるようなアニメーションが表示されていた。《写真撮影 関口敬文》 車内も蛍光イエローのラインで構成されている。《写真撮影 関口敬文》 テール部分は跳ね上がった形状になっている。《写真撮影 関口敬文》 ラインアニメーションにより、リアグリルから車内に向かって穴があいているような錯覚に陥る。《写真撮影 関口敬文》 日産が2シーターEVロードスターを公開…自動車の未来に『Max-Out』!!《写真撮影 関口敬文》 215/35/R19のタイヤを装着。《写真撮影 関口敬文》 色味が変わるとまた違った印象を受ける。《写真撮影 関口敬文》 リアスポイラーの中央は穴が開いている。《写真撮影 関口敬文》 NISSANロゴも液晶表示なので、液晶表示が消えるとなにもない。《写真撮影 関口敬文》 ドアパネルもアルカンターラのような素材で覆われている。《写真撮影 関口敬文》 ドアレバーがない。《写真撮影 関口敬文》 アナログなスピードメーターなどはなく、液晶パネルが埋め込まれている。《写真撮影 関口敬文》 黄色の点々は発光体になっている。《写真撮影 関口敬文》 シート裏側は通常撮影だとこのように暗い状態。《写真撮影 関口敬文》 カメラのフラッシュを使って撮影すると黄色と虹色のグラデーションが浮かび上がる。《写真撮影 関口敬文》 シートは独特な形状。背もたれ部分と座面は離れている。《写真撮影 関口敬文》 通常のシート位置。《写真撮影 関口敬文》 シートを最大限後ろに移動させるとボディとシートが一体化するような形になっている。《写真撮影 関口敬文》 ステアリング形状は円形ではなく異型タイプ。《写真撮影 関口敬文》 メーター部分は映像も表示できるようだ。《写真撮影 関口敬文》 アクセルとブレーキペダルは押し込み型になっていた。《写真撮影 関口敬文》 シート座面から足元にかけては曲線で構成されている。《写真撮影 関口敬文》 車体前方まで延びたフロントウインドー。《写真撮影 関口敬文》 『TALK 4 FUTURES』と題し『Sustainability(サステナビリティ)』、『Economy(エコノミー)』、『Innovation(イノベーション)』、『Culture(カルチャー)』の4つのテーマについて、パネルディスカッションが行われる。《写真撮影 関口敬文》