BYD ATTO 3(オーストラリア仕様)《写真撮影 中野英幸》

まだ見たことのない景色は、悲願のまま4年後に持ち越しとなってしまった。

サッカーのFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会で、日本代表は前回大会準優勝のクロアチア代表と決勝トーナメント1回戦を対戦。1-1のまま延長戦を含めた120分の死闘でも決着がつかず、PK戦の末に敗れた。4度目の挑戦となったベスト8入りの壁は想像以上に高く、厚かったが、それでも強豪スペインとドイツを撃破するなど新しい風を起こして多くの感動と勇気を与えてくれた。

新しい風といえば、中国の電気自動車(EV)大手「BYD」の国内販売を手掛ける「BYDオートジャパン」が、日本で初めて発売するスポーツタイプ多目的車(SUV)の『ATTO 3(アットスリー)』を2023年1月31日から440万円で発売すると発表。しかも、1月末までに全国22か所に販売店をオープンする予定で、いよいよ日本のEV市場に本格的に参戦するという。

きょうの各紙も経済面で「中国EV、日本投入440万円 BYD来年1月末」などと取り上げているが、このうち毎日は「実質355万円」などと、来年度も国の補助金(85万円)が継続すれば、355万円で購入できるという低価格を強調。アットスリーは中型サイズの5人乗りSUVで、日本車のEVでは日産自動車の『アリア』(539万円から)やスバルの『ソルテラ』(594万円から)に大きさが近いが、価格は安く設定したという。

アットスリーは22年2月に中国で販売を開始し、オーストラリアやタイなどでも発売し、10月末までの世界販売台数は14万3000台。航続は485kmで、車線変更などの運転支援機能も搭載しているそうだ。日本市場ではサブスクリプション(定額制)サービスでも取り扱い、自動車税や自賠責保険などを含め月額4万400円(税抜き)で利用できるという。

また、BYDは引き続き23年中ごろにコンパクトカーを、下半期にはセダンのEVも日本市場に投入する計画で、販売店網も25年末までに全国100か所以上に拡大する方針を明らかにしている。

2022年12月6日付

●中国の新車販売日系3社大幅減(読売・11面)

●中国BYD新EV来月投入(読売・11面)

●景気「足踏み」46社、主要100社調査、減速へ警戒感(朝日・1面)

●三苫の1ミリ、ソニーがアシスト、傘下企業、VARに技術提供(毎日・7面)

●運賃値上げ、地下鉄も、人口減の波、東京・大阪で来春、名古屋などは本数減(日経・3面)

●デンソー、半導体調達部署を新設(日経・17面)

●年内にも安全装置指針、通園バス、国が設置義務付け(日経・43面)

BYD、ATTO 3の日本価格を発表《写真撮影 吉田瑶子》