フォルクスワーゲン・ゴルフ GTI の「40thアニバーサリー・エディション」《photo by VW》

フォルクスワーゲンは10月25日、高性能ハッチバック『ゴルフGTI』(Volkswagen Golf GTI)の「40thアニバーサリーエディション」を米国で発表した。北米市場専用車となり、2023年の半ばに約1500台を限定発売する予定だ。

◆40周年記念車らしい専用の内外装
初代ゴルフGTI は1983 年、米国市場では『ラビットGTI』の名前で発表された。以来、米国で「ホットハッチ」というネーミングを定義してきた、と自負する。現行『ゴルフ』は、8世代目モデルになる。

40thアニバーサリーエディションには、フロントにイルミネーショングリルを装備した。GTIのレッドストライプを引き立てる。ハニカムデザインの「40」デカールが、ドアシルに添えられた。マルチスポークの19インチアルミホイールは、グロスブラック仕上げで、赤いピンストライプが入る。このアルミホイールは、欧州向けの『GTIクラブスポーツ45』用がベースだ。235/35R19サイズの高性能タイヤを装着した。

ステアリングホイールの下側には、「40」のロゴを配した。伝統的なハニカムアクセント、「Scalepaper Plaid」生地を使ったシート、MT車にはゴルフボールにインスパイアされたシフトノブを採用している。

ボディカラーには、専用色のトルネードレッドとウラノグレーをはじめ、オパールホワイトパールとポメロイエローメタリックの合計4色を用意した。ブラック塗装のルーフを限定車専用に選択することが可能で、グロス ブラックのドアミラーカバーと組み合わせられる。

◆2.0リットル直4ターボエンジンは米国仕様では241hp
新型ゴルフGTIには、直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンを搭載する。米国仕様の場合、最大出力は241hp、最大トルクは37.7kgmを獲得する。従来型に対して、最大出力は13hp引き上げられた。

米国仕様のトランスミッションは、6速MTと7速デュアルクラッチの「DSG」が選択できる。駆動方式はFFで、電子ディファレンシャルロックの「XDS」が装備された。最高速は250km/h(リミッター作動)となる。

新しいドライビングダイナミクスシステムとして、「ビークル・ダイナミクス・マネージャー」を採用した。これは、XDS機能と、調整式ダンパーの横方向の入力の両方を制御するものだ。これにより、快適性重視の設定と、スポーティな乗り心地重視の設定までの幅が大きく広がり、その結果、動力特性が大幅に強化されているという。

◆アダプティブシャシーコントロール「DCC」
「DCC」と呼ばれるアダプティブシャシーコントロールも、FF車のパフォーマンスにおける新しいベンチマークの実現を支援するシステムだ。DCCは、ステアリング、ブレーキ、アクセル操作といったさまざまな要素を考慮しながら、路面と走行状況に対して断続的に反応する。

ドライバーは、走行モードを選択することで、車両の挙動を希望通りに調整することができる、と自負する。各ホイールにおける必要な減衰力は瞬時に計算され、4本のショックアブソーバーを調整する。その結果、DCCは常に高いレベルの快適性を提供し、ビークル・ダイナミクス・マネージャーと連携することで、理想的な動力性能を発揮するという。

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