スバル・フォレスター(2021年8月時点)《写真提供 スバル》

高騰する原材料価格に歯止めがかからないなか、マツダや三菱自動車に続いて、SUBARU(スバル)も大幅な改良を伴わないでも車両価格の値上げに踏み切るという。きょうの日経が報じているが、今夏の一部改良を機に主力の多目的スポーツ車(SUV)『フォレスター』を約2%値上げするそうだ。

記事によると、既に現行モデルの生産は終了しているが、販売店では新価格での受注を始めたという。最上級モデルとして今回追加する、専用の足回り部品などを装備したスポーツ仕様車「STIスポーツ」(363万円)以外の既存4モデルについては、内外装やエンジンに大きな変更はなく、ほぼ既存モデルと同様のまま一律5万5000円の値上げとなり、従来、最廉価モデルで293万7000円の価格を299万2000円からとするという。

スバルは、販売の7割を占める主力の米国では、今年入って主力車種で2度の値上げを実施。フォレスターも対象で価格を700ドル(約9万5000円)引き上げている。日本では、販売台数がスバル全体の1割強にとどまり、販売減に直結する恐れもあり値上げには慎重姿勢だった。だが、原材料価格の上昇に伴い、採算の悪化も懸念されており、日本でも値上げに踏み切らざるを得なくなったようだ。

既にマツダと三菱自は今秋、大幅な仕様変更がない一部の新車の国内価格を約3%引き上げる方針を打ち出した。日経によると「コスト上昇の影響を受けやすい中堅車メーカーを起点とした国内値上げの動きは、今後、大手メーカーにも及ぶ可能性がある」とも伝えている。が、岸田政権を担う自民・公明両党は消費減税を否定、一部の大手企業を除き“賃上げ”もままならないなか、相次ぐ車両価格の値上げは、低迷する国内の新車販売に冷や水を浴びせかねない。

2022年6月28日付

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国際線を再開するピーチ《写真提供 Peach Aviation》