アルピナ(Alpina)は5月25日、『B3リムジン』改良新型を欧州で発表した。BMW『3シリーズセダン』改良新型をベースに、高性能化を図っている。
◆0〜100km/h加速3.6秒で最高速305km/h
B3リムジン改良新型の3.0リットル直列6気筒ガソリンエンジンには、アルピナ独自の2基のモノスクロールターボチャージャーを搭載する。最新の排出ガス後処理技術と新しいエンジンソフトウェアを採用し、エキゾーストもシステムを刷新された。ドライバーの要求に応じて発揮する優れたパフォーマンス、全回転域で得られる充分なトルクを得ているという。
これにより、従来モデルに対して、最大出力はプラス33psの495ps/5000〜7000rpm、最大トルクはプラス3kgmの74.4kgm/2500〜4500rpmを獲得する。このエンジンは、アルピナらしい軽快な吹き上がり、と自負する。
トランスミッションはZF製の「スウィッチトロニック」付き8速スポーツAT、駆動方式はBMWの「xDrive」ベースの4WDだ。0〜100km/h加速3.6秒、最高速305km/hの性能を可能にしている。
◆アルピナらしい外装と14.9インチの「カーブド・ディスプレイ」
エクステリアは、改良新型3シリーズセダンベースにしながら、アルピナらしいダイナミックな印象が増した新しいエクステリアスタイリングや、新しいヘッドライトデザインなどを採用している。フロントスポイラーの大型のエアインテークには、「ALPINA」のロゴがあしらわれる。
見直しを行ったエクステリアデザインは、アルピナB3のスポーティな性格を際立たせるのが狙いだ。フロントとリアに装着されるアルピナのエアロパーツは、新たなフォルムを取り入れており、ベース車両の改良新型3シリーズセダンとは異なるアルピナ独自のエクステリアを印象づけているという。
コックピット内では、大型の14.9インチの「カーブド・ディスプレイ」を採用し、デジタルメーターパネルとセンターコントロールディスプレイがひとつのユニットに統合された。デジタルメーターパネルは、アルピナを象徴するブルーとグリーンのカラースキームでデザインされている。セントラルディスプレイでは、実際のアルピナモデルの姿をデジタル画像で細部まで再現できるようになっている。
◆4種類の走行モードから選択可能
「アルピナ・スポーツ・サスペンション」を採用する。アルピナのシャシー担当エンジニアは、「バリアブル・ダンパー・コントロール」を利用して幅広いセットアップを生み出し、優れた乗り心地とダイナミックなハンドリングを両立させることを目指した。改良新型には、「コンフォート・プラス」、「コンフォート」、「スポーツ」、「スポーツ・プラス」の合計4種類の走行モードが用意されている。
アルピナが独自に調整を加えた「バリアブル・スポーツ・ステアリング」のほか、ボディのコントロールを向上させる特殊なスプリング、バンプストッパーとスタビライザーにより、アルピナB3リムジン改良新型のハンドリングの特徴となる精度と俊敏性の実現につながっているという。
足元には、アルピナらしい細いスポークデザインが特長の19インチアルミホイールを装着した。タイヤは、ピレリ「P ZERO」を組み合わせる。サイズは、フロントが255/35ZR19、リアが265/35ZR19、としている。
アルピナ『B3リムジン』、BMW 3シリーズ 改良新型を495馬力に強化
2022年05月30日(月) 08時30分
関連ニュース
- [15秒でわかる]BMW『ビジョン・ノイエクラッセX』…10分間充電で航続300km (03月25日 16時00分)
- 4モーターで1200馬力か、BMWの超高性能EV登場で繰り広げられる“異次元の戦い” (03月25日 21時00分)
- 【ホンダ アコード 新型試乗】「クルマの基本型はセダンである」ことを改めて確認した…諸星陽一 (03月23日 21時00分)
- BMWモトラッド、第三の「Mモデル」はロングツアラーの『M1000XR』…東京モーターサイクルショー2024 (03月23日 19時30分)
- 【BMW i5 M60 新型試乗】途方もないパフォーマンスに思わず「ロケットか!」…中村孝仁 (03月23日 12時00分)