ヤマハ E01(東京モーターサイクルショー2022)《写真撮影 雪岡直樹》

ヤマハ発動機が実証実験として7月よりリース販売を開始する、原付2種クラスEVの『E01』が「東京モーターサイクルショー2022」でお披露目となり注目を集めた。

E01は、原付二種クラスのスクーターとしての実用性と都市間の移動に適した走行性能を備える電動スクーター。自社開発の高回転型空冷永久磁石埋込型同期モーター(IPMSM)と大容量4.9kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載。104kmの航続距離を実現した。

充電方式は3種類あり、急速充電で約1時間、普通充電で約5時間、ポータブル充電は約14時間で満充電にすることが可能。実証実験を通して、EVの最適な充電方式を探る。

スポーツバイク開発で培った技術を用い、強度・剛性バランスに優れた新開発のバックボーンフレームを採用。バッテリーを包み込む形状としてマスの集中化をおこない、走行安定性を高めた。全長1930×全幅740×全高1230mm、ホイールベース1380mmというサイズは、ヤマハの原付二種スクーター『NMAX』に近い(全幅は同じ)。

またスムーズな発進を支援するトラクションコントロールシステム、「エンジンブレーキ」の感覚を再現した回生ブレーキの採用などによりコミューターとしての扱いやすさを実現した。モーター駆動により1km/hで後進するリバース機能も備えている。

E01の開発者であるヤマハ発動機のPF車両開発統括部 CV開発部EM設計G 丸尾卓也氏は、公式動画インタビューの中で「エンジン車の場合、小型のスクーターはエンジンが小さく、鼓動感が強いため疲れにつながる。本来コミューターは疲れずに会社や学校に行き、帰りも楽に帰ってきたい。静かで振動が少ないEVというのは、コミューターにぴったり。(中略)EVにはエンストという概念がない。つねにトルクがかかり続けているし、コントロール性が高くてエンジン車より乗りやすい。低中速域が得意でスムーズに走ることができるのがEVのメリット」などその特徴を語っている。

リースの受付は5月9日から22日まで。台数は100台で、月額2万円のリースで3か月間貸し出しとなる。ユーザーの意見や使用状況をもとに、原付2種クラスEVや急速充電の市場受容性を探るという。3か月という限られた期間とはいえ、6万円で最先端のEVを体験し、かつその声がEVの未来を作っていくという貴重な体験ができるのは“お得”以上の価値がありそうだ。

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