トヨタ・クラウン(ノスタルジック2デイズ2022)《写真撮影 嶽宮三郎》

横浜市のパシフィコ横浜で開催された「ノスタルジック2デイズ」。神奈川トヨタ(トヨタモビリティ神奈川)のブースではレストアされた初代『クラウン』や『スタウト』を展示し、販売だけではない整備力と技術力の高さをアピールした。

このクラウンは1955年生産の最初期型。60年間乗り続けてきたオーナーが亡くなる直前、「転売しない」「多くの人に見てもらう」ことを条件に神奈川トヨタに無償寄贈された個体だ。同社ではその遺志を継ごうとレストア。2016年に行われたトヨタ自動車主催の「歴代レストアクラウン走破チャレンジ」にも参加して愛知〜東京間の約430kmを完走している。

このクラウン、もともとのグレードは「スタンダード」だが、オーナーの好みで「デラックス」仕様に改装。しかし基本はそのままで、“観音開き”のドアやセンターピラーにある腕木式方向指示器(アポロ)などが往時をしのばせる。R型直列4気筒OHV1.5Lエンジンも絶好調で、県内各所で巡回展示などを実施しているという。

このレストアされたクラウンの存在を知り、「我が家の車も」と持ち込まれたのがピックアップトラックのスタウト。1959年式の初期型で、その発売初年度に県内で農業を営むオーナーが神奈川トヨタから購入したもの。長らく農作物を運ぶなど活躍した後、納屋に26年眠っていたという。レストアは徹底的に行われエンジンも復活。排ガスNOx・PM低減装置を装備して車検を通している。当時の神奈川県統一ナンバーの「神」の文字はそのままだ。

このほか同ブースでは、仕上げの終わった1973年式『カローラレビン』と、レストア中の2000年式『チェイサー』を展示した。同社ではこうしたレストア作業で培ったノウハウを生かし、グループの神奈川トヨタ整備と共同で「大切なお車を綺麗にして乗り続けたい方へ」と、“プチレストア”を受け付けている。

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