日産 ジューク Kiiro《photo by Nissan》

日産自動車の欧州部門は1月24日、『ジューク』(Nissan Juke)に、「Kiiro(黄色)」を設定すると発表した。3月に公開される映画『THE BATMAN - ザ・バットマン -』とコラボした限定車だ。

初代ジュークは日本市場では2019年、販売を終了した。欧州市場などでは2019年にモデルチェンジを受け、2代目ジュークが販売されている。

◆専用グレーの車体に「スパイスレモン」のアクセント
「ジュークKiiro」には、専用ボディカラーのセラミックグレーを採用した。前後バンパーやサイドドアの下部には、「スパイスレモン」と命名されたイエローのフィニッシャーを追加している。

イエローの閃光は、ジュークKiiroのエクステリアスタイリングにダイナミズムと挑発的な稲妻をもたらすという。フロントバランスのリップには、アルミ製フィニッシャーも追加されている。

19インチのアルミホイールのデザインは、最上位の「Tekna」グレード用がベースだ。ジュークKiiroでは、ブラックで塗装されている。ドアミラーとルーフサイドには、専用のデカールを装着した。とくにルーフサイドのデカールは、車両の後方に向かって風が流れるように見える効果を狙ったという。

◆イエローのステッチをあしらったインテリア
インテリアでは、シートをブラックとメタリックグレーのレザーレットで装飾した。この新しい素材に加えて、フロントシートとリアシートには、センターアームレスト、センターコンソール、フロントドア、コックピットのソフトパッドを横切るように、イエローのステッチをあしらった。これは、エクステリアとのコーディネートを図ったものだ。シフトレバーの前方のセンターコンソールには、専用のアルミ製プレートを装着する。

ジュークKiiroは、欧州全体で5000台を限定販売する予定。初代ジュークのスペシャルバージョンの「Kuro(黒)」と「Shiro(白)」に続くモデルに位置付けられる。ジュークKiiroのデザインは、英国ロンドン中心部にある日産デザインヨーロッパのチームが主導した。

◆Googleアシスタントと連携
「NissanConnect」インフォテインメントシステムにより、Appleの「CarPlay」やグーグルの「Android Auto」を使用して、スマートフォンのアプリを8インチのタッチスクリーンディスプレイに表示できる。「TomTom Maps&Live Traffic」にアクセスしたり、車内WiFiを利用したりして、パソコンやタブレット端末に接続することも可能だ。無線アップデートも行われる。

「Googleアシスタント」とも連携する。スマートデバイスに話しかけることにより、目的地を車のナビゲーションシステムに送信するなどの機能をコントロールできる。

安全面では、歩行者と自転車を検出するインテリジェント自動ブレーキ、インテリジェントスピードアシスト、交通標識認識、インテリジェントレーンインターベンション、リアクロストラフィックアラート、ブラインドスポットインターベンションなどが採用されている。

◆ダウンサイズの1.0リットルターボ搭載
パワートレインには、ダウンサイズの直噴1.0リットル直列3気筒「DIG-T」ガソリンターボエンジンを搭載する。最大出力は114psだ。トランスミッションは、6速MTまたはパドルシフト付きの7速デュアルクラッチを組み合わせる。7速デュアルクラッチ搭載車では、ドライブモードとして、エコ、スタンダード、スポーツの3種類が切り替えられる。

高強度スチールを使用し、剛性を高めたプラットフォームを採用する。日産によると、より優れた走行安定性、コーナリング性能、新しいレベルの信頼性とコントロール性能を実現しているという。

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