選手村で使われた自動運転バス、トヨタ eパレット《Photo by Takashi Aoyama/Getty Images Sport/ゲッティイメージズ》

日本列島の上空に「南岸低気圧」と呼ばれる猛烈な寒気が流れ込み、お屠蘇気分もすっかり吹き飛んでしまったようである。

東京都心でも4年ぶりに10cmほどの積雪が観測され大雪警報が発令された。警視庁によると、昨夜9時までに東京都内で交通事故の通報が約800件と多発。首都高速道路も通行止めが相次いだという。

さらに、鉄道もJRを含む各線でダイヤが大混乱。佐川急便は東京23区や神奈川、千葉県全域などで荷物の引き受けや配達を停止したそうだ。今朝も路面の凍結が予想され、転倒事故、交通マヒなどの影響が心配される。

心配といえば、新型コロナウイルスの新規感染者の急拡大である。政府は米軍基地の周辺地域などに感染が広がっている沖縄、広島、山口の3県について、緊急事態宣言に準じた対策が可能な「まん延防止等重点措置」の適用を決定する方針で、きょうの読売など各紙か1面トップで「沖縄・山口・広島まん延防止、米軍基地周辺で感染増」(朝日)などのタイトルで報じている。新型コロナの感染拡大の記事を各紙が1面トップで取り上げるのも久しぶりである。

大雪やコロナとは別に、越年したニュースでもう一つ心配していたのが東京パラリンピックの選手村で起きた自動運転バスと選手の接触事故である。きのう(1月6日)の日経朝刊でも特報していたが、車の運転操作を担っていたトヨタ自動車の男性社員が過失を問われ、自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)容疑で書類送検された。

きょうの各紙にも取り上げられているが、警視庁は「車両の性能や自動運転機能に問題はなく、発進時などの手動操作で安全を確保する任務を負っていた社員に過失があったと判断」したという。日経も社会面で続報し、「技術の進展が著しい自動運転をどう生かしていくかは今後の社会が抱える共通課題だ」とも伝えている。

2022年1月7日付

●沖縄・広島・山口まん延防止政府きょう決定、9日から31日(読売・1面)

●ホンダ武漢にEV工場、初の専用年12万台計画(読売・15面)

●日本電産永守重信会長に聞く、EV価格5分の1に、再建私、失敗しない(朝日・6面)

●米GMも進むEVシフト「自動車文化の象徴」対応迫られ(朝日・6面)

●パナ「選択的週休3日制」導入検討、副業や地域活動を推奨(朝日・7面)

●移動方法を「創造」米IT見本市(毎日・7面)

●ガソリン価格7週連続下落(毎日・7面)

●都心積雪10センチ、4年ぶり事故通報800件(毎日・23面)

●EV新興と異業種台頭競争三つどもえ変革急ぐ車大手(産経・10面)

●GoTo再開当面見送り、急拡大で来月以降に(東京・2面)

●首都高一部通行止め、空の便欠航、首都圏交通乱れる(東京・23面)

●ソニー、難敵アップルに先手、継続課金モデル検討、吉田会長兼社長(日経・13面)

●選手村バス事故、自動運転技術どう活用、トヨタ社員書類送検(日経・35面)

選手村で使われた自動運転バス、トヨタ eパレット《Photo by Jinhee Lee/SOPA Images/LightRocket via Getty Images/ゲッティイメージズ》 初雪の東京(1月6日)《Photo by David Mareuil/Anadolu Agency via Getty Images/ゲッティイメージズ》