ホンダ・シビック Si 新型の「HPD」パーツ装着車《photo by Honda》

ホンダの米国部門は、11月2日(日本時間11月3日深夜1時)に開幕するSEMAショー2021において、新型『シビックSi』(Honda Civic Si)の「HPD」パーツ装着車を初公開する。

◆前後とサイドにアンダーボディスポイラー装着

HPDとは、ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメントの略で、アメリカンホンダのモータースポーツ部門の名称だ。1993年に設立されたHPDは、ホンダの高性能レースプログラムを統括しており、インディカーやIMSA、オフロードレースまで、さまざまなモータースポーツをサポートする製品を開発している。

このHPDが、新型『シビック』の高性能グレード、「Si」向けパーツを開発した。エアロパーツは、フロントアンダーボディスポイラー、サイドアンダーボディスポイラー、リアアンダーボディスポイラーで構成されている。ホンダによると、アンダーボディスポイラーは攻撃的なデザインを目指したという。18インチのアルミホイールは、ブラックのホイールラグが付いたデザインとした。

この他、HPDエンブレム、グロスブラック仕上げのシビックとホンダのエンブレム、ブラック仕上げのシビックSのiバルブステムカバーが用意されている。これらのパーツはホンダの純正部品となっており、米国のホンダディーラーを通じて購入できる。

◆1.5リットル「VTECターボ」は最大出力200hp

新型シビックSiには、1.5リットル直列4気筒ガソリン「VTECターボ」エンジンを搭載する。最大出力は200hp/6000rpm、最大トルクは26.5kgm/1800〜5000rpmを引き出す。ベースエンジンに対して、最大出力は20hp、最大トルクは2kgm向上している。

このエンジンは、従来型よりも幅広いパワーカーブを備えている。最大トルクの発生回転数は、従来よりも300rpm低くなり、タイトなコーナーからの立ち上がりが速くなっているという。またこのエンジンは、最大出力を発生する6000rpmとレッドラインの6500rpmの間で、より多くの出力を維持するようにチューニングされている。

新型シビックSiには、「ツーリング」グレードと比較して、排気流を27%増加させる新開発のデュアルコイルサイレンサー排気システムを装備した。また、キャビン内のエンジンの自然な排気音を実現するために、より幅広いエンジン回転域で高品質のサウンドを生み出す最新のアクティブサウンドコントロールシステムを導入する。

◆「タイプR」と同じ仕様のブッシュを採用

ボディ剛性に関しては、史上最も剛性の高いシビックSiを目指した。従来型と比較して、ねじり剛性が8%、曲げ剛性が13%増加している。ハンドリングとドライバーの楽しさを最大化するために、スプリングレートは新型『シビックセダン』と比較して、フロントで8%、リアで54%引き上げられた。

新型シビックSiは、新型シビックセダンよりも大容量のブレーキを装備した。ローター径はフロントが312mm、リアが282mm。235/40R18サイズのオールシーズンパフォーマンスタイヤを標準装備している。

ダンパーも専用チューニングされた。フロントのマクファーソンストラットには、強化されたアッパーマウントと、ボディロールを最小限に抑えるために、フロント27mm中空、リア18mmソリッドの大径スタビライザーを備えている。

安定性を向上させるために、フロントのコンプライアンスブッシュは、『シビックタイプR』と同じ仕様とした。これにより、新型シビックセダンの「EX」グレードよりも、79%剛性を高めている。より剛性の高いリアコンプライアンスブッシュ、アッパーアーム、ロアBアームも、シビックタイプRと同仕様だ。60%剛性の高いトーションバーを使用して、ステアリングフィールも向上させている。

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