ホンダ・シビック北米仕様《photo by Honda》

米IT大手のグーグルとホンダが、インターネットにつながる「コネクティッドカー」分野で提携を強化するという。きょうの読売や日経が、両社の発表を受けて報じている。

それによると、ホンダが2022年から世界各地で販売する主要な車種に、グーグルが開発した基本ソフト(OS)を搭載。運転者がスマホを持たなくても、ハンドルを握ったまま、音楽を流したり、メールを返信したりといった操作が声でできるようになるという。

グーグルの自動車向けOS「アンドロイド・オートモーティブ」は、すでにスウェーデンのボルボ・カーがいち早く採用し、米ゼネラルモーターズ(GM)なども利用を決めているという。日系メーカーではホンダ車は日産自動車に次いでの採用となるようだ。

また、日経によると、ホンダは2014年にグーグルが中心となって立ち上げた「オープン・オートモーティブ・アライアンス」に初期メンバーとして参画。アンドロイドを搭載したスマホを車内で使いやすくする技術「アンドロイド・オート」の実用化に取り組んだ実績があるとも伝えている。

ホンダは利益率の低い四輪事業の立て直しが喫緊の課題だが、今回のグーグルとの提携強化では、自前ではなくIT大手の技術を利用することで、利便性を高めながら開発コストの低減につなげる狙いがあるとみられるものの、「ホンダらしさ」が一段と希薄になる懸念もある。

2021年9月24日付

●EV電池再利用加速、異業種も参入、蓄電池に変身、レアメタル活用(読売・11面)

●ホンダ、グーグルと提携(読売・11面)

●日本車減産深刻、需要堅調なのに部品不足(朝日・1面)

●三菱電機不正の連鎖深く、国際認証停止、調査公表遅れも(朝日・4面)

●205系どうしてる? 元山手線@インドネシア、JR東、現地からオンラインで紹介(朝日・19面)

●米、危うさ残す政策転換、緩和縮小11月にも、利上げ来年視野(日経・1面)

●経済教室、自動車に飲酒運転の防止機能を(日経・11面)

ボルボC40リチャージに搭載されたGoogle《photo by Volvo》